今月の結果
木暮陶句郎 選
◎特選 10句
子どもらの付ける足あと残る雪(竹俣 修)
蒲公英や走ればはずむランドセル(星野 裕子)
春の月クロコダイルの革磨き(呑歩)
無の境地なかなかなれず涅槃東風(清水 檀)
白足してパレットの春完成す(杉山 加織)
キャラメルのじわじわ甘く花だより(吉田 春代)
卒業の今日とあしたの境界線(杉山 加織)
春の星もう子供ではない瞳(星野 裕子)
リモコンの音量と言ふ春愁ひ(中島 圭子)
青春をコマ送りして春の宵(佐々木一栗)
○入選 33句
御手洗のコイン鎮もる薄氷(渡辺 真澄)
見はるかす枯芝に犬走らせて(稲葉 京閑)
裏山に風の戦ぎや梅二月(中島 圭子)
春星の瞬き民話を語るかに(太田 直史)
鳥帰る白き羽毛を木に宿し(高橋 菜活)
春愁のペンを光と思ひけり(木村 佑)
血色のルージュひと差し春めける(杉山 加織)
送信押す父似の指や冴返る(渡辺 真澄)
初つばめ能登鉄道の車窓に見(竹俣 修)
凍て返る大地を穿つ柱穴(稲葉 京閑)
子等の声空に届けり春の草(下境 洋子)
喉越しもきらびやかなる月日貝(小須賀正幸)
春雪や袴姿の女学生(小暮 蓮生)
箒目の残る参道梅ふふむ(中島 圭子)
チョコレートパフェの思ひ出紫木蓮(鈴木由里子)
風光る一目惚れつてあるんだな(佐々木一栗)
恵方なる仏の水の温み初む(稲葉 京閑)
どこまでも無傷なる空斑雪山(中島 圭子)
春愁や映画を見れば泣きもして(鈴木由里子)
チクタクと尾を振る尾長木の芽晴(高橋 菜活)
ジャムを塗る春を広げてゆくやうに(木村 佑)
雛に声かけてぼんぼり灯しけり(小暮 蓮生)
猫の恋アルトソプラノ絡み合ひ(吉田 春代)
絶品のガパオライスやミモザ咲く(鈴木由里子)
花種蒔く指で大地を凹ませて(佐々木一栗)
束の間の停電のあり春の雪(堤 かがり)
人肌のバターと小麦こねて春(高橋 菜活)
春光や江戸に川あり文化あり(杉山 加織)
眠れぬ夜雪解しづくのトタン屋根(竹俣 修)
やはらかく鳶を舞はせて芽吹山(星野 裕子)
田楽や聞き上手なる友とゐて(堤 かがり)
春風や広げるためにある両手(木村 佑)
風光る名の黒々と段ボール(杉山 加織)
互選
9点句
忘るるは軽くなること春の風(木暮陶句郎)
8点句
ジャムを塗る春を広げてゆくやうに(木村 佑)
4点句
蒲公英や走ればはずむランドセル(星野 裕子)
追伸の一行の文字暖かし(星野 裕子)
風光る一目惚れつてあるんだな(佐々木一栗)
春風や広げるためにある両手(木村 佑)
3点句
春の星もう子供ではない瞳(星野 裕子)
キャラメルのじわじわ甘く花だより(吉田 春代)
榛名嶺の色柔らかく山笑ふ(清水 檀)
春星の瞬き民話を語るかに(太田 直史)
青春をコマ送りして春の宵(佐々木一栗)
田楽や聞き上手なる友とゐて(堤 かがり)
赤ちゃんの貴女の写真雛段に(高橋 菜活)
花を待つ心育てて西行忌(木暮陶句郎)
春二番街のひかりを掃くごとく(木暮陶句郎)
2点句
泡雪の掬へば重さありにけり(小暮 蓮生)
黄水仙物想ふ頃ふと香る(清水 檀)
剪定の丸や四角や人のエゴ(岩佐 晴子)
チョコレートパフェの思ひ出紫木蓮(鈴木由里子)
人肌のバターと小麦こねて春(高橋 菜活)
春愁のペンを光と思ひけり(木村 佑)
血色のルージュひと差し春めける(杉山 加織)
白足してパレットの春完成す(杉山 加織)
1点句
麗らかや工事休みの日曜日(高橋ちとせ)
子どもらの付ける足あと残る雪(竹俣 修)
初つばめ能登鉄道の車窓に見(竹俣 修)
卒業生答辞の弁に泣き笑ひ(竹俣 修)
吾を放つごとく北窓開きけり(星野 裕子)
日うらうらマカロンに恋して微熱(吉田 春代)
春淡し墨の濃淡手漉き和紙(清水 檀)
静寂が降って積もって春の雪(岩佐 晴子)
箒目の残る参道梅ふふむ(中島 圭子)
踏切も神社の参道陽炎立つ(太田 直史)
春の月クロコダイルの革磨き(呑歩)
春光や復興兆す脈を聴く(呑歩)
花種蒔く指で大地を凹ませて(佐々木一栗)
鳶まろく山河の春を広げんと(堤 かがり)
星おぼろ二度と言わぬと決めしこと(木村 佑)
放課後を春日の丸く包みけり(木村 佑)
足し算の如く増えゆく土筆かな(木暮陶句郎)
卒業の今日とあしたの境界線(杉山 加織)
春光や江戸に川あり文化あり(杉山 加織)
互選結果
◎中島圭子 選
(8) 泡雪の掬へば重さありにけり
(41) 忘るるは軽くなること春の風
(69) 春の星もう子供ではない瞳
(83) 春二番街のひかりを掃くごとく
(100) 青春をコマ送りして春の宵
◎小暮蓮生 選
(11) 静寂が降って積もって春の雪
(27) 追伸の一行の文字暖かし
(33) 箒目の残る参道梅ふふむ
(63) 卒業の今日とあしたの境界線
(100) 青春をコマ送りして春の宵
◎星野裕子 選
(13) 春星の瞬き民話を語るかに
(40) 星おぼろ二度と言わぬと決めしこと
(52) 黄水仙物想ふ頃ふと香る
(83) 春二番街のひかりを掃くごとく
(100) 青春をコマ送りして春の宵
◎吉田春代 選
(32) 剪定の丸や四角や人のエゴ
(41) 忘るるは軽くなること春の風
(62) 足し算の如く増えゆく土筆かな
(73) 春淡し墨の濃淡手漉き和紙
(84) 春光や江戸に川あり文化あり
◎木村佑 選
(8) 泡雪の掬へば重さありにけり
(10) 榛名嶺の色柔らかく山笑ふ
(41) 忘るるは軽くなること春の風
(99) 春光や復興兆す脈を聴く
(101) 田楽や聞き上手なる友とゐて
◎竹俣修 選
(13) 春星の瞬き民話を語るかに
(35) チョコレートパフェの思ひ出紫木蓮
(39) 赤ちゃんの貴女の写真雛段に
(79) 花種蒔く指で大地を凹ませて
(101) 田楽や聞き上手なる友とゐて
◎高橋菜活 選
(13) 春星の瞬き民話を語るかに
(41) 忘るるは軽くなること春の風
(51) キャラメルのじわじわ甘く花だより
(61) ジャムを塗る春を広げてゆくやうに
(93) 日うらうらマカロンに恋して微熱
◎鈴木由里子 選
(21) 血色のルージュひと差し春めける
(51) キャラメルのじわじわ甘く花だより
(61) ジャムを塗る春を広げてゆくやうに
(81) 人肌のバターと小麦こねて春
(83) 春二番街のひかりを掃くごとく
◎小須賀正幸 選
(15) 春の月クロコダイルの革磨き
(32) 剪定の丸や四角や人のエゴ
(81) 人肌のバターと小麦こねて春
(86) 麗らかや工事休みの日曜日
(101) 田楽や聞き上手なる友とゐて
◎渡辺真澄 選
(19) 春愁のペンを光と思ひけり
(21) 血色のルージュひと差し春めける
(35) チョコレートパフェの思ひ出紫木蓮
(37) 風光る一目惚れつてあるんだな
(69) 春の星もう子供ではない瞳
◎稲葉京閑 選
(42) 白足してパレットの春完成す
(59) 鳶まろく山河の春を広げんと
(61) ジャムを塗る春を広げてゆくやうに
(69) 春の星もう子供ではない瞳
(103) 春風や広げるためにある両手
◎堤かがり 選
(27) 追伸の一行の文字暖かし
(37) 風光る一目惚れつてあるんだな
(41) 忘るるは軽くなること春の風
(52) 黄水仙物想ふ頃ふと香る
(82) 放課後を春日の丸く包みけり
◎太田直史 選
(6) 蒲公英や走ればはずむランドセル
(10) 榛名嶺の色柔らかく山笑ふ
(20) 花を待つ心育てて西行忌
(37) 風光る一目惚れつてあるんだな
(39) 赤ちゃんの貴女の写真雛段に
◎高橋ちとせ 選
(3) 子どもらの付ける足あと残る雪
(10) 榛名嶺の色柔らかく山笑ふ
(27) 追伸の一行の文字暖かし
(41) 忘るるは軽くなること春の風
(45) 卒業生答辞の弁に泣き笑ひ
◎清水檀 選
(6) 蒲公英や走ればはずむランドセル
(20) 花を待つ心育てて西行忌
(37) 風光る一目惚れつてあるんだな
(41) 忘るるは軽くなること春の風
(61) ジャムを塗る春を広げてゆくやうに
◎下境洋子 選
(20) 花を待つ心育てて西行忌
(24) 初つばめ能登鉄道の車窓に見
(39) 赤ちゃんの貴女の写真雛段に
(42) 白足してパレットの春完成す
(61) ジャムを塗る春を広げてゆくやうに
◎佐々木一栗 選
(6) 蒲公英や走ればはずむランドセル
(41) 忘るるは軽くなること春の風
(61) ジャムを塗る春を広げてゆくやうに
(76) 踏切も神社の参道陽炎立つ
(103) 春風や広げるためにある両手
◎岩佐晴子 選
(6) 蒲公英や走ればはずむランドセル
(27) 追伸の一行の文字暖かし
(48) 吾を放つごとく北窓開きけり
(61) ジャムを塗る春を広げてゆくやうに
(103) 春風や広げるためにある両手
◎杉山加織 選
(19) 春愁のペンを光と思ひけり
(41) 忘るるは軽くなること春の風
(51) キャラメルのじわじわ甘く花だより
(61) ジャムを塗る春を広げてゆくやうに
(103) 春風や広げるためにある両手
「令和7年3月 ひろそ火インターネット句会 Vol.157」投句者数21名、選句者数20名。
2020年 1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2021年 1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2022年 1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2023年 1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2024年 1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
(お問い合わせはこちらから)