今月の結果

木暮陶句郎 選

◎特選 8句

沿線の景似かよりて梅雨最中(中野 千秋)

ころころと歌人の散らすえごの花(安部じゅん)

大空の入口に立ち燕の子(杉山 加織)

七変化クランク多き城下町(中野 千秋)

一つ家に表札三つ濃紫陽花(岩佐 晴子)

大波に舟の貼りつく鑑真忌(里村 閑)

梅雨の月ひとりの酒はすぐ効いて(ななさと紅緒)

月面に水輪のリズム梅雨深し(杉山 加織)


〇入選 31句 

切通し梅雨の貉のひよつこりと(松本由美子)

蜘蛛の囲の滴全てに映る庭(南雲 和夫)

肩パット嫌ひ灸花の主張(星野 裕子)

頬杖の女の鎮まる木下闇(鈴木由里子)

ゆつくりと代掻く背ナへ夕明り(阿部ひで希)

みなづきや薄荷の色のアペリティフ(ななさと紅緒)

大切にお嬢育ちの苺かな(松本由美子)

大正の駅舎に育つ燕かな(南雲 和夫)

桃色のシュシュが目印夏帽子(鈴木由里子)

銀座行く男も開く黒日傘(須藤恵美子)

峰雲や子らの飛び込む竜の淵(里村 閑)

さみだるる森に鎮もる息づかひ(杉山 加織)

辣韮を漬けつつ弾む会話かな(南雲 和夫)

まづ塩を選びてよりの夏料理(中野 千秋)

乾杯のシャンパングラス薔薇明り(須藤恵美子)

運命と言ひ訳するな夏薊(岩佐 晴子)

言葉尻濁せば五月闇の色(杉山 加織)

朝凉や今日の予定を諳んじる(清水 檀)

繊月の鎌かはほりのブーメラン(稲葉 京閑)

愛嬌が取柄とアマリリス笑ふ(星野 裕子)

パナマ帽して東京の叔父がくる(中野 千秋)

歯をみがき男退社す業平忌(里村 閑)

黴臭きページめくりぬ町史かな(堤 かがり)

荒南風や妙義山の牙を研ぎゐたり(杉山 加織)

歯科医師のドリルの技量梅雨に入る(松本由美子)

古語る上野三碑走り梅雨(竹俣 修)

雲行きて又雲が来て山帽子(星野 裕子)

切り替へることなら得意髪洗ふ(中野 千秋)

線香の手間取る点火梅雨じめり(須藤恵美子)

湘南のスローライフや棕櫚の花(里村 閑)

門涼み人待ち顔の女かな(ななさと紅緒)


互選

6票

夏空や普段着でゆくひとり旅(ななさと紅緒)


5票

切り替へることなら得意髪洗ふ(中野 千秋)

大空の入口に立ち燕の子(杉山 加織)


4票

片恋のままで終りしソーダ水(須藤恵美子)

一つ家に表札三つ濃紫陽花(岩佐 晴子)

はんざきに尾瀬の星屑降りそそぐ(木暮陶句郎)


3票

桃色のシュシュが目印夏帽子(鈴木由里子)

まづ塩を選びてよりの夏料理(中野 千秋)

水遣りの飛沫の中の小さき虹(清水 檀)

大正の駅舎に育つ燕かな(南雲 和夫)

みなづきや薄荷の色のアペリティフ(ななさと紅緒)

フルートはひかりとなれり青葉風(木暮陶句郎)

一匹の蠅追ひ回す猫の暇(堤 かがり)


2票

若葉風木立抜け往く朝のラン(竹俣 修)

蜘蛛の囲の滴全てに映る庭(南雲 和夫)

線香の手間取る点火梅雨じめり(須藤恵美子)

歯をみがき男退社す業平忌(里村 閑)

湘南のスローライフや棕櫚の花(里村 閑)

結界の竹に思案のかたつむり(ななさと紅緒)

悠々と蟇横切るや人の道(堤 かがり)

風鈴の舌の回りて夕暮るる(木暮陶句郎)

白南風に雲ペガサスとなりにけり(木暮陶句郎)

銀座行く男も開く黒日傘(須藤恵美子)


1票

シミの無き素肌美人や夏大根(松本由美子)

一列に直立不動花あやめ(髙橋千登世)

夏霞大正池の枯木立(竹俣 修)

薔薇の園咲き競ひ又香を競ふ(清水 檀)

気紛れや差して畳みて梅雨の傘(清水 檀)

朝凉や今日の予定を諳んじる(清水 檀)

辣韮を漬けつつ弾む会話かな(南雲 和夫)

つつじ越し見え隠れする園児の列(森田 遊馬)

年重ねほんたうの恋ソーダ水(星野 裕子)

夏霞誰も探しに来てくれぬ(星野 裕子)

沿線の景似かよりて梅雨最中(中野 千秋)

乾杯のシャンパングラス薔薇明り(須藤恵美子)

ころころと歌人の散らすえごの花(安部じゅん)

涼しさを湖畔にありて旅歩き(阿部ひで希)

黴の香も風情をなして骨董屋(岩佐 晴子)

いつかなど来ぬままであり竹落ち葉(岩佐 晴子)

梅雨の月ひとりの酒はすぐ効いて(ななさと紅緒)

蛍火や生きた数ほど通夜の闇(堤 かがり)

さみだるる森に鎮もる息づかひ(杉山 加織)

言葉尻濁せば五月闇の色(杉山 加織)

荒南風や妙義山の牙を研ぎゐたり(杉山 加織)



互選結果

◎須藤恵美子 選

大空の入口に立ち燕の子

水遣りの飛沫の中の小さき虹

はんざきに尾瀬の星屑降りそそぐ

切り替えることなら得意髪洗ふ

湘南のスローライフや棕櫚の花


◎堤かがり 選

ころころと歌人の散らすえごの花

銀座行く男も開く黒日傘

一つ家に表札三つ濃紫陽花

まづ塩を選びてよりの夏料理

線香の手間取る点火梅雨じめり


◎髙橋千登世 選

黴の香も風情をなして骨董屋

桃色のシュシュが目印夏帽子

夏空や普段着でゆくひとり旅

気紛れや差して畳みて梅雨の傘

切り替えることなら得意髪洗ふ


◎南雲和夫 選

薔薇の園咲き競ひ又香を競ふ

沿線の景似かよりて梅雨最中

悠々と蟇横切るや人の道

涼しさを湖畔にありて旅歩き

線香の手間取る点火梅雨じめり


◎稲葉京閑 選

フルートはひかりとなれり青葉風

大正の駅舎に育つ燕かな

一つ家に表札三つ濃紫陽花

言葉尻濁せば五月闇の色

一匹の蠅追ひ回す猫の暇


◎竹俣修 選

蜘蛛の囲の滴全てに映る庭

大正の駅舎に育つ燕かな

桃色のシュシュが目印夏帽子

辣韮を漬けつつ弾む会話かな

一匹の蠅追ひ回す猫の暇


◎清水檀 選

片恋のままで終りしソーダ水

みなづきや薄荷の色のアペリティフ

夏空や普段着でゆくひとり旅

結界の竹に思案のかたつむり

一匹の蠅追ひ回す猫の暇


◎岩佐晴子 選

蜘蛛の囲の滴全てに映る庭

フルートはひかりとなれり青葉風

つつじ越し見え隠れする園児の列

はんざきに尾瀬の星屑降りそそぐ

切り替えることなら得意髪洗ふ


◎松本由美子 選

若葉風木立抜け往く朝のラン

片恋のままで終りしソーダ水

まづ塩を選びてよりの夏料理

朝凉や今日の予定を諳んじる

切り替えることなら得意髪洗ふ


◎中野千秋 選

夏霞大正池の枯木立

水遣りの飛沫の中の小さき虹

夏空や普段着でゆくひとり旅

いつかなど来ぬままであり竹落ち葉

湘南のスローライフや棕櫚の花


◎星野裕子 選

みなづきや薄荷の色のアペリティフ

銀座行く男も開く黒日傘

はんざきに尾瀬の星屑降りそそぐ

歯をみがき男退社す業平忌

荒南風や妙義山の牙を研ぎゐたり


◎森田遊馬 選

水遣りの飛沫の中の小さき虹

桃色のシュシュが目印夏帽子

一つ家に表札三つ濃紫陽花

さみだるる森に鎮もる息づかひ

風鈴の舌の回りて夕暮るる


◎阿部ひで希 選

一列に直立不動花あやめ

大空の入口に立ち燕の子

夏空や普段着でゆくひとり旅

結界の竹に思案のかたつむり

白南風に雲ペガサスとなりにけり


◎鈴木由里子 選

みなづきや薄荷の色のアペリティフ

夏空や普段着でゆくひとり旅

まづ塩を選びてよりの夏料理

蛍火や生きた数ほど通夜の闇

歯をみがき男退社す業平忌


◎里村閑 選

若葉風木立抜け往く朝のラン

悠々と蟇横切るや人の道

大空の入口に立ち燕の子

大正の駅舎に育つ燕かな

年重ねほんたうの恋ソーダ水


◎ななさと紅緒 選

大空の入口に立ち燕の子

フルートはひかりとなれり青葉風

一つ家に表札三つ濃紫陽花

乾杯のシャンパングラス薔薇明り

はんざきに尾瀬の星屑降りそそぐ


◎安部じゅん 選

片恋のままで終りしソーダ水

大空の入口に立ち燕の子

シミの無き素肌美人や夏大根

夏霞誰も探しに来てくれぬ

白南風に雲ペガサスとなりにけり


◎杉山加織 選

片恋のままで終りしソーダ水

夏空や普段着でゆくひとり旅

梅雨の月ひとりの酒はすぐ効いて

風鈴の舌の回りて夕暮るる

切り替えることなら得意髪洗ふ



 



(令和元年6月「ひろそ火インターネット句会 Vol.88」投句19名、選句19名。今回の結果を『ひろそ火』2019年8月号に掲載予定です。)

※過去の結果 

2012年 3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

2013年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

2014年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

2015年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

2016年 1月2月3月、4月5月6月7月8月9月10月11月12月

2017年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

2018年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

2019年 1月2月3月4月5月

来月の参加もお待ちしております!!  

top