今月の結果

木暮陶句郎 選

◎特選 7句

散もみぢ木曾節唄ふ川下り(竹俣 修)

湯豆腐や昔を探すひとり酒(星野 裕子)

砂肝の煮付の照りや年惜しむ(鈴木由里子)

吐息ひとつ後はしづかな冬の森(木村 佑)

聖夜の灯うつるガラスの指輪かな(ななさと紅緒)

狐火の子の指す方に出でにけり(里村 閑)

仕事する人を眺めて日向ぼこ(稲葉 京閑)


〇入選 30句

(5) 冬ざれや誰も居らざる野球場(小暮 肇)

(6) 紅葉散る肩の力を抜くやうに(清水 檀)

(7) 人形の布団も干され保育園(星野 裕子)

(8) 焼き芋屋追いかけて買ふ笑顔かな(髙橋千登世)

(16) 枇杷の花西暦で書く誕生日(堤 かがり)

(18) 思ひ出し笑ひにゆるむ毛糸かな(ななさと紅緒)

(23) ポインセチア抱いて乗り込む淑女かな(大渕 洋)

(25) 冬日和土手歩く影長くなり(小暮 肇)

(29) 父呉れし胡桃のいまも抽斗に(天田あすなろう)

(32) すてさりし夢またひろふ帰り花(佐々木一栗)

(40) 異次元を瞬間移動大嚏(杉山 加織)

(46) 濠の鴨はぐれし一羽淋しき目(清水 檀)

(52) 交差するひこうき雲や冬の空(佐々木一栗)

(55) 突然に雪積む貨車の来り過ぐ(里村 閑)

(56) ダンベルの両手に重き冷たさよ(堤 かがり)

(60) 言葉にはならぬ祈りや冬の星(杉山 加織)

(63) 酉の市無き八坂様道暗し(大渕 洋)

(66) 枯芝の色暖かし猫も来て(清水 檀)

(71) クリスマス嘘は愛へと昇華せり(木村 佑)

(72) 冬の雲ごろごろ鳴るや日本海(佐々木一栗)

(76) 灰色の風の集まる枯木立(堤 かがり)

(87) 探しゆく珠玉の一語冬銀河(星野 裕子)

(91) 校庭のかすれたライン冬ざるる(木村 佑)

(94) 鉛筆で描くシルエット冬ざるる(鈴木由里子)

(100) 指縺れたる極月のキーボード(杉山 加織)


互選

6票

あやとりの小春の光紡ぎをり(ななさと紅緒)


5票

紅葉散る肩の力を抜くやうに(清水 檀)

すてさりし夢またひろふ帰り花(佐々木一栗)


4票

陽だまりを生きる場として冬の蝶(井野 紫)

精一杯生きて汚して煤払(ななさと紅緒)

人形の布団も干され保育園(星野 裕子)

窯火守る真夜の水洟光らせて(木暮陶句郎)


3票

指縺れたる極月のキーボード(杉山 加織)


2票

仕事する人を眺めて日向ぼこ(稲葉 京閑)

光芒や残る紅葉を射抜きをり(小暮 肇)

冬ざるる大都会にも無人駅(星野 裕子)

探しゆく珠玉の一語冬銀河(星野 裕子)

父と子の音なく見入る炭火かな(木村 佑)

山際へ雲の控へて神迎(里村 閑)

狐火の子の指す方に出でにけり(里村 閑)

枇杷の花西暦で書く誕生日(堤 かがり)

灰色の風の集まる枯木立(堤 かがり)

講堂の静けさ後方より咳(堤 かがり)

思ひ出し笑ひにゆるむ毛糸かな(ななさと紅緒)

山肌の翳り深みて雪催(杉山 加織)

言葉にはならぬ祈りや冬の星(杉山 加織)


1票

心まで折れる痛さよ寒かりき(稲葉 京閑)

人使ふ事に慣れたり十二月(稲葉 京閑)

餌漁る水鳥の尻天を指す(森田 遊馬)

冬日和土手歩く影長くなり(小暮 肇)

旭光を我がものにせし冬紅葉(小暮 肇)

湯豆腐や昔を探すひとり酒(星野 裕子)

焼き芋屋追ひかけて買ふ笑顔かな(髙橋千登世)

冬靄のさつと一刷け水墨画(岩佐 晴子)

吐息ひとつ後はしづかな冬の森(木村 佑)

校庭のかすれたライン冬ざるる(木村 佑)

ファンファーレ馬の名叫ぶ息白し(佐々木一栗)

冬ざれて利根川の石蹴つてみる(安部じゅん)

鉛筆で描くシルエット冬ざるる(鈴木由里子)

凩を見下ろす皇帝ダリアかな(里村 閑)

灯ともりてモノクロームの冬の暮(井野 紫)

聖夜の灯うつるガラスの指輪かな(ななさと紅緒)

ひと片ずつ大輪のふぐ散りにけり(ななさと紅緒)

疫よりも愛は強しと冬花火(木暮陶句郎)

何か捨て何か埋めたる去年今年(杉山 加織)


互選結果

◎星野裕子 選

(6) 紅葉散る肩の力を抜くやうに

(16) 枇杷の花西暦で書く誕生日

(60) 言葉にはならぬ祈りや冬の星

(94) 鉛筆で描くシルエット冬ざるる

(100) 指縺れたる極月のキーボード


◎井野紫 選

(25) 冬日和土手歩く影長くなり

(32) すてさりし夢またひろふ帰り花

(76) 灰色の風の集まる枯木立

(81) 仕事する人を眺めて日向ぼこ

(85) 光芒や残る紅葉を射抜きをり


◎稲葉京閑 選

(6) 紅葉散る肩の力を抜くやうに

(16) 枇杷の花西暦で書く誕生日

(19) 窯火守る真夜の水洟光らせて

(57) 陽だまりを生きる場として冬の蝶

(78) 精一杯生きて汚して煤払


◎小暮肇 選

(6) 紅葉散る肩の力を抜くやうに

(15) 山際へ雲の控へて神迎

(20) 山肌の翳り深みて雪催

(32) すてさりし夢またひろふ帰り花

(80) 何か捨て何か埋めたる去年今年


◎大渕洋 選

(8) 焼き芋屋追いかけて買ふ笑顔かな

(18) 思ひ出し笑ひにゆるむ毛糸かな

(39) 疫よりも愛は強しと冬花火

(65) 旭光を我がものにせし冬紅葉

(100) 指縺れたる極月のキーボード


◎岩佐晴子 選

(6) 紅葉散る肩の力を抜くやうに

(12) ファンファーレ馬の名叫ぶ息白し

(15) 山際へ雲の控へて神迎

(32) すてさりし夢またひろふ帰り花

(38) あやとりの小春の光紡ぎをり


◎ななさと紅緒 選

(7) 人形の布団も干され保育園

(19) 窯火守る真夜の水洟光らせて

(35) 凩を見下ろす皇帝ダリアかな

(87) 探しゆく珠玉の一語冬銀河

(100) 指縺れたる極月のキーボード


堤かがり 選

(27) 湯豆腐や昔を探すひとり酒

(32) すてさりし夢またひろふ帰り花

(57) 陽だまりを生きる場として冬の蝶

(60) 言葉にはならぬ祈りや冬の星

(67) 冬ざるる大都会にも無人駅


◎清水檀 選

(21) 心まで折れる痛さよ寒かりき

(32) すてさりし夢またひろふ帰り花

(38) あやとりの小春の光紡ぎをり

(67) 冬ざるる大都会にも無人駅

(97) 灯ともりてモノクロームの冬の暮


◎木村佑 選

(38) あやとりの小春の光紡ぎをり

(57) 陽だまりを生きる場として冬の蝶

(76) 灰色の風の集まる枯木立

(78) 精一杯生きて汚して煤払

(87) 探しゆく珠玉の一語冬銀河


◎天田あすなろう 選

(7) 人形の布団も干され保育園

(11) 父と子の音なく見入る炭火かな

(38) あやとりの小春の光紡ぎをり

(51) 吐息ひとつ後はしづかな冬の森

(75) 狐火の子の指す方に出でにけり


◎里村閑 選

(19) 窯火守る真夜の水洟光らせて

(53) 冬ざれて利根川の石蹴ってみる

(61) 人使ふ事に慣れたり十二月

(78) 精一杯生きて汚して煤払

(96) 講堂の静けさ後方より咳


◎佐々木一栗 選

(7) 人形の布団も干され保育園

(11) 父と子の音なく見入る炭火かな

(20) 山肌の翳り深みて雪催

(70) 冬靄のさつと一刷け水墨画

(85) 光芒や残る紅葉を射抜きをり


◎鈴木由里子 選

(6) 紅葉散る肩の力を抜くやうに

(57) 陽だまりを生きる場として冬の蝶

(75) 狐火の子の指す方に出でにけり

(81) 仕事する人を眺めて日向ぼこ

(91) 校庭のかすれたライン冬ざるる


◎安部じゅん 選

(18) 思ひ出し笑ひにゆるむ毛糸かな

(38) あやとりの小春の光紡ぎをり

(84) 餌漁る水鳥の尻天を指す

(96) 講堂の静けさ後方より咳

(98) ひと片ずつ大輪のふぐ散りにけり


◎杉山加織 選

(7) 人形の布団も干され保育園

(19) 窯火守る真夜の水洟光らせて

(38) あやとりの小春の光紡ぎをり

(58) 聖夜の灯うつるガラスの指輪かな

(78) 精一杯生きて汚して煤払


「令和2年12月 ひろそ火インターネット句会 Vol.106」投句者数20名、選句者数18名。

結果は2021年ひろそ火2月号に掲載予定です。

◎過去の結果はこちらから◎
2012年 3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
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