今月の結果
木暮陶句郎 選
◎特選 10句
風はいま光の軽さ花ミモザ(木村 佑)
薄氷の水となるとき声放つ(星野 裕子)
春昼の日差し飲みこむ宝飾店(吉田 春代)
エプロンの似合ふ漢や春淡し(清水 檀)
冴返る耳朶に重たきイヤリング(杉山 加織)
投句箱気になりながら梅見せり(小暮 蓮生)
春愁は空いた予定を埋めにくる(高橋 菜活)
剪定の切口といふ未来かな(杉山 加織)
公魚の糸の軽さよ黒き眼よ(堤 かがり)
遅き日のトランペットの遠くより(木村 佑)
○入選 24句
冬茜富士全容のシルエット(岩佐 晴子)
たまゆらの明るき風に春立てる(清水 檀)
あやふやな心を締める寒気かな(永 豪敏)
花に水人には愛を三冬尽く(鈴木由里子)
ウオーキング仲間で日向ぼこ仲間(稲葉 京閑)
福寿草笑む友はまた恋をして(下境 洋子)
沈丁のむせぶ香の坂息切らし(太田 直史)
甘き夜の総身逆立つ猫の恋(堤 かがり)
鳥の恋小枝の影を揺らしをり(木村 佑)
遠ざかるビル•エバンスと冬の雷(鈴木由里子)
春オペラなかなか死なぬ主人公(呑歩)
春立ちぬ朝一杯の緑茶より(岩佐 晴子)
君の好きな春を花束にしよう(佐々木一栗)
おひたしは師の小鉢なり菠薐草(堤 かがり)
子の夢は星の数ほど犬ふぐり(吉田 春代)
臘梅や呼び止められしその香り(清水 檀)
木の芽雨ウェッジウッドのティーカップ(木村 佑)
小さき指畦のたんぽぽ数えたり(下境 洋子)
雪解けの音かすかなり確かなり(星野 裕子)
早春の光を膝に乗せながら(小暮 蓮生)
料峭や古墳の上の朱の鳥居(中島 圭子)
春愁や些事で済ませぬ喉の骨(太田 直史)
春の雷空のほころび広げをり(佐々木一栗)
伸びきつて恋を忘れてをりぬ猫(杉山 加織)
互選
10点句
薄氷に水の鼓動のはじまりぬ(木暮陶句郎)
8点句
風はいま光の軽さ花ミモザ(木村 佑)
6点句
たんぽぽや仔犬のやうな好奇心(佐々木一栗)
4点句
春立つやポップコーンの爆ぜる音(岩佐 晴子)
観覧車ふうせん赤く街を出る(星野 裕子)
3点句
春昼の日差し飲みこむ宝飾店(吉田 春代)
子の夢は星の数ほど犬ふぐり(吉田 春代)
鎚を振る片足太し追儺鬼(高橋 菜活)
剪定の切口といふ未来かな(杉山 加織)
2点句
荻窪の見知らぬ俳人春きざす(竹俣 修)
ビル街に春日の翼広がりぬ(吉田 春代)
雪解けの音かすかなり確かなり(星野 裕子)
いぬふぐり昼間の星となりにけり(小暮 蓮生)
早春の光を膝に乗せながら(小暮 蓮生)
鳥帰る滑走路めく朝の湖(佐々木一栗)
朧夜や吾より柔き吾子の爪(木村 佑)
我が胸に遠き故郷冬の雷(鈴木由里子)
弾みくる子等弾みゆく木の芽風(木暮陶句郎)
1点句
陽だまりに根付く定めの名草の芽(稲葉 京閑)
春立ちぬ朝一杯の緑茶より(岩佐 晴子)
春の海波穏やかに九十九里(岩佐 晴子)
風花の輝きの降る浅草寺(竹俣 修)
沈丁の窓辺に寄れば北極星(吉田 春代)
春火鉢大物役者の不祥事は(小須賀正幸)
福寿草笑む友はまた恋をして(下境 洋子)
日溜まりて今しあわせと福寿草(下境 洋子)
小さき指畦のたんぽぽ数えたり(下境 洋子)
薄氷の水となるとき声放つ(星野 裕子)
渡せずに残りしチョコや春浅し(星野 裕子)
寒烏電線ゆする二羽三羽(高橋ちとせ)
立春やものみな眩し輝やけり(高橋ちとせ)
エプロンの似合ふ漢や春淡し(清水 檀)
春疾風刹那に我の身を切りぬ(清水 檀)
投げ合うて女の奇声雪礫(中島 圭子)
立春や小志なれども吾がこころ(永 豪敏)
春の雷空のほころび広げをり(佐々木一栗)
かがやけば消える定めの薄氷(堤 かがり)
甘き夜の総身逆立つ猫の恋(堤 かがり)
初卵の御飯かがやく浅き春(堤 かがり)
公魚の糸の軽さよ黒き眼よ(堤 かがり)
田は斑雪遠山はなほ白硬し(高橋 菜活)
春愁は空いた予定を埋めにくる(高橋 菜活)
木の芽雨ウェッジウッドのティーカップ(木村 佑)
春オペラなかなか死なぬ主人公(呑歩)
春遅々と最後の一葉残りけり(呑歩)
春禽の羽ばたく力啼く力(木暮陶句郎)
榛名路の雪解滴に目覚めたる(杉山 加織)
冴返る耳朶に重たきイヤリング(杉山 加織)
互選結果
◎星野裕子 選
(4) 沈丁の窓辺に寄れば北極星
(17) 風はいま光の軽さ花ミモザ
(41) 薄氷に水の鼓動のはじまりぬ
(63) 冴返る耳朶に重たきイヤリング
(94) 春疾風刹那に我の身を切りぬ
◎小暮蓮生 選
(17) 風はいま光の軽さ花ミモザ
(44) 春立ちぬ朝一杯の緑茶より
(46) 春昼の日差し飲みこむ宝飾店
(52) エプロンの似合ふ漢や春淡し
(98) 春の雷空のほころび広げをり
◎竹俣修 選
(11) 投げ合うて女の奇声雪礫
(26) 春火鉢大物役者の不祥事は
(40) 春オペラなかなか死なぬ主人公
(65) 春立つやポップコーンの爆ぜる音
(70) 観覧車ふうせん赤く街を出る
◎木村佑 選
(25) ビル街に春日の翼広がりぬ
(30) いぬふぐり昼間の星となりにけり
(41) 薄氷に水の鼓動のはじまりぬ
(70) 観覧車ふうせん赤く街を出る
(91) 雪解けの音かすかなり確かなり
◎稲葉京閑 選
(17) 風はいま光の軽さ花ミモザ
(30) いぬふぐり昼間の星となりにけり
(37) 鎚を振る片足太し追儺鬼
(41) 薄氷に水の鼓動のはじまりぬ
(79) 春愁は空いた予定を埋めにくる
◎中島圭子 選
(14) たんぽぽや仔犬のやうな好奇心
(41) 薄氷に水の鼓動のはじまりぬ
(46) 春昼の日差し飲みこむ宝飾店
(77) 鳥帰る滑走路めく朝の湖
(84) 剪定の切口といふ未来かな
◎岩佐晴子 選
(15) かがやけば消える定めの薄氷
(17) 風はいま光の軽さ花ミモザ
(27) 福寿草笑む友はまた恋をして
(35) けんかして半べその子や犬ふぐり
(92) 立春やものみな眩し輝やけり
◎下境洋子 選
(3) 風花の輝きの降る浅草寺
(17) 風はいま光の軽さ花ミモザ
(37) 鎚を振る片足太し追儺鬼
(49) 渡せずに残りしチョコや春浅し
(65) 春立つやポップコーンの爆ぜる音
◎吉田春代 選
(14) たんぽぽや仔犬のやうな好奇心
(41) 薄氷に水の鼓動のはじまりぬ
(65) 春立つやポップコーンの爆ぜる音
(80) 木の芽雨ウェッジウッドのティーカップ
(84) 剪定の切口といふ未来かな
◎清水檀 選
(17) 風はいま光の軽さ花ミモザ
(41) 薄氷に水の鼓動のはじまりぬ
(54) 立春や小志なれども吾がこころ
(67) 子の夢は星の数ほど犬ふぐり
(81) 我が胸に遠き故郷冬の雷
◎永豪敏 選
(1) 陽だまりに根付く定めの名草の芽
(37) 鎚を振る片足太し追儺鬼
(41) 薄氷に水の鼓動のはじまりぬ
(90) 小さき指畦のたんぽぽ数えたり
(103) 春遅々と最後の一葉残りけり
◎佐々木一栗 選
(42) 榛名路の雪解滴に目覚めたる
(62) 弾みくる子等弾みゆく木の芽風
(67) 子の夢は星の数ほど犬ふぐり
(84) 剪定の切口といふ未来かな
(93) 早春の光を膝に乗せながら
◎高橋菜活 選
(14) たんぽぽや仔犬のやうな好奇心
(25) ビル街に春日の翼広がりぬ
(65) 春立つやポップコーンの爆ぜる音
(99) 公魚の糸の軽さよ黒き眼よ
(104) 春禽の羽ばたく力啼く力
◎小須賀正幸 選
(9) キャンディーズを思ひ出せり春一番
(24) 荻窪の見知らぬ俳人春きざす
(28) 薄氷の水となるとき声放つ
(78) 初卵の御飯かがやく浅き春
(81) 我が胸に遠き故郷冬の雷
◎太田直史 選
(14) たんぽぽや仔犬のやうな好奇心
(16) 田は斑雪遠山はなほ白硬し
(41) 薄氷に水の鼓動のはじまりぬ
(62) 弾みくる子等弾みゆく木の芽風
(67) 子の夢は星の数ほど犬ふぐり
◎高橋ちとせ 選
(8) 寒烏電線ゆする二羽三羽
(36) 甘き夜の総身逆立つ猫の恋
(41) 薄氷に水の鼓動のはじまりぬ
(69) 日溜まりて今しあわせと福寿草
(86) 春の海波穏やかに九十九里
◎堤かがり 選
(14) たんぽぽや仔犬のやうな好奇心
(17) 風はいま光の軽さ花ミモザ
(38) 鳥の恋小枝の影を揺らしをり
(77) 鳥帰る滑走路めく朝の湖
(91) 雪解けの音かすかなり確かなり
◎鈴木由里子 選
(24) 荻窪の見知らぬ俳人春きざす
(46) 春昼の日差し飲みこむ宝飾店
(59) 朧夜や吾より柔き吾子の爪
(70) 観覧車ふうせん赤く街を出る
(93) 早春の光を膝に乗せながら
◎杉山加織 選
(14) たんぽぽや仔犬のやうな好奇心
(17) 風はいま光の軽さ花ミモザ
(41) 薄氷に水の鼓動のはじまりぬ
(59) 朧夜や吾より柔き吾子の爪
(70) 観覧車ふうせん赤く街を出る
「令和7年2月 ひろそ火インターネット句会 Vol.156」投句者数21名、選句者数20名。
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