令和6年1月 月例インターネット句会 Vol.143

木暮陶句郎 選

◎特選 10句

ふはふはのコート三日月眉を引く(鈴木由里子)

タッセルは鹿の角なり暖炉燃ゆ(中島 圭子)

去年今年いつでもあるよ帰る部屋(佐々木一栗)

肩甲骨剥がして仕事始かな(木村 佑)

初買のバッグに夢を詰め込んで(杉山 加織)

ほの香るアールグレイや冬の夕(木下美樹枝)

イヤリング塡める少しだけ寒くなる(鈴木由里子)

今年また同じ書き出し初日記(星野 裕子)

串カツのやうな雲行く七日かな(中島 圭子)

目覚ましの電池切れたる七日かな(大渕 洋)


○入選 21句

折鶴の胸ふくらます千代の春(星野 裕子)

父なる赤城母なる榛名初明り(大渕 洋)

おでん鍋美空ひばりを聞いてゐる(竹渕 昭彦)

黒鍵をやさしく押して冬の暮(木下美樹枝)

ひかりつつ水に環りぬ初氷(星野 裕子)

初夢や夢でよかつた夢をみき(太田 直史)

歳時記を捲る高鳴り初句会(杉山 加織)

裸木や遠くの山に日の落つる(高橋ちとせ)

新春の風に磨かれ雲新た(清水 檀)

絵硝子の光彩窓の初明り(堤 かがり)

幼子がじつと見守る初鏡(小須賀正幸)

春隣開き癖ある寄贈図書(木村 佑)

上半期のみの占ひ読始(杉山 加織)

生垣の蕾いつぱい寒椿(高橋ちとせ)

年賀状誤配のバイク追ひかけて(中島 圭子)

この歳で見合いの夢見初烏(天田あすなろう)

子を股におりるゲレンデゆるやかに(佐々木一栗)

悲しみを見つめないでね冬木の芽(鈴木由里子)

風花の北国よりの匂ひかな(小暮 蓮生)

茶の花やほどよく忘れ暮しをり(太田 直史)

新雪を掻けば新雪あらはれて(杉山 加織)


互選

7点句

葉牡丹や愛も渦巻くものとして(木暮陶句郎)


6点句

せせらぎの転調したる春隣(木暮陶句郎)


5点句

ひかりつつ水に環りぬ初氷(星野 裕子)


4点句

折鶴の胸ふくらます千代の春(星野 裕子)

父なる赤城母なる榛名初明り(大渕 洋)

茶の花やほどよく忘れ暮しをり(太田 直史)

春隣開き癖ある寄贈図書(木村 佑)

寒天の底響かせてハイヒール(木暮陶句郎)


3点句

数え日の町工場の灯の消へず(太田 直史)


2点句

黒鍵をやさしく押して冬の暮(木下美樹枝)

今年また同じ書き出し初日記(星野 裕子)

凍てし夜や地球のどこか銃の音(星野 裕子)

俳句日めくり果てて名残の日々束ぬ(中島 圭子)

勝負独楽関節白く握りしめ(堤 かがり)

絵硝子の光彩窓の初明り(堤 かがり)

傾けて寒オリオンと乾杯す(木村 佑)

水底の影と水面の落葉かな(木村 佑)

能登の海手と手重ねる小正月(安部 吞歩)

寒牡丹客足絶えし温泉宿(安部 呑歩)

蒼穹に羽軋ませて寒鴉(木暮陶句郎)

初買のバッグに夢を詰め込んで(杉山 加織)

歳時記を捲る高鳴り初句会(杉山 加織)

体温に滲む寒紅見つめ来る(杉山 加織)


1点句

ほの香るアールグレイや冬の夕(木下美樹枝)

握る手の確かな温みカシオペア(木下美樹枝)

筆始魂込めて「平和成る」(竹俣 修)

加賀万歳庁舎ホールに鼓打つ(竹俣 修)

大晦日TVからの大音量(鈴木由里子)

イヤリング塡める少しだけ寒くなる(鈴木由里子)

悲しみを見つめないでね冬木の芽(鈴木由里子)

あらたまの大気連れ立ち初日の出(下境 洋子)

北へ行く列車の窓に雪女(星野 裕子)

たとふれば冬の音とは救急車(岩佐 晴子)

三日早カレーライスはお決まりで(岩佐 晴子)

何だつたかな確か初夢見た覚え(稲葉 京閑)

串カツのやうな雲行く七日かな(中島 圭子)

遠き目の母口ずさむ手毬唄(堤 かがり)

エプロンの裾持ち集む寒卵(堤 かがり)

遠山の近くに迫る淑気かな(小暮 蓮生)

初御空両手を広げ深呼吸(小暮 蓮生)

風花の北国よりの匂ひかな(小暮 蓮生)

山茶花の散りて紅地の化粧(天田あすなろう)

松過ぎてこの町内に濁戻る(天田あすなろう)

うっすらと黒檜山頂初景色(大渕 洋)

馬場川の通り人無き六日かな(大渕 洋)

初夢や夢でよかつた夢をみき(太田 直史)

去年今年いつでもあるよ帰る部屋(佐々木一栗)

初夢や少女のままの君の笑み(佐々木一栗)

帰り花曇天に陽を呼んでをり(佐々木一栗)

子を股におりるゲレンデゆるやかに(佐々木一栗)

肩甲骨剥がして仕事始かな(木村 佑)

正月や太つた猫の散歩する(竹渕 昭彦)

深雪晴来しと皓歯を輝かす(木暮陶句郎)

新雪を掻けば新雪あらはれて(杉山 加織)


互選結果

◎小須賀正幸 選

(15) 父なる赤城母なる榛名初明り

(17) 去年今年いつでもあるよ帰る部屋

(27) 大晦日TVからの大音量

(47) ほの香るアールグレイや冬の夕

(91) せせらぎの転調したる春隣


◎木村佑 選

(30) ひかりつつ水に環りぬ初氷

(68) 葉牡丹や愛も渦巻くものとして

(91) せせらぎの転調したる春隣

(99) 凍てし夜や地球のどこか銃の音

(115) 新雪を掻けば新雪あらはれて


◎稲葉京閑 選

(7) 折鶴の胸ふくらます千代の春

(23) 初買のバッグに夢を詰め込んで

(34) 俳句日めくり果てて名残の日々束ぬ

(50) イヤリング塡める少しだけ寒くなる

(91) せせらぎの転調したる春隣


◎木下美樹枝 選

(7) 折鶴の胸ふくらます千代の春

(20) 能登の海手と手重ねる小正月

(68) 葉牡丹や愛も渦巻くものとして

(76) 今年また同じ書き出し初日記

(91) せせらぎの転調したる春隣


◎中島圭子 選

(7) 折鶴の胸ふくらます千代の春

(12) 勝負独楽関節白く握りしめ

(46) 歳時記を捲る高鳴り初句会

(68) 葉牡丹や愛も渦巻くものとして

(76) 今年また同じ書き出し初日記


◎堤かがり 選

(16) 数え日の町工場の灯の消へず

(30) ひかりつつ水に環りぬ初氷

(53) 北へ行く列車の窓に雪女

(65) 春隣開き癖ある寄贈図書

(93) 握る手の確かな温みカシオペア


◎星野裕子 選

(14) 山茶花の散りて紅地の化粧

(22) 蒼穹に羽軋ませて寒鴉

(42) 傾けて寒オリオンと乾杯す

(88) 水底の影と水面の落葉かな

(108) 茶の花やほどよく忘れ暮しをり


◎小暮蓮生 選

(16) 数え日の町工場の灯の消へず

(23) 初買のバッグに夢を詰め込んで

(63) 帰り花曇天に陽を呼んでをり

(65) 春隣開き癖ある寄贈図書

(68) 葉牡丹や愛も渦巻くものとして


◎高橋ちとせ 選

(15) 父なる赤城母なる榛名初明り

(55) 三日早カレーライスはお決まりで

(56) 何だったかな確か初夢見た覚え

(82) 初御空両手を広げ深呼吸

(92) 体温に滲む寒紅見つめ来る


◎天田あすなろう 選

(30) ひかりつつ水に環りぬ初氷

(32) たとふれば冬の音とは救急車

(84) 馬場川の通り人無き六日かな

(88) 水底の影と水面の落葉かな

(108) 茶の花やほどよく忘れ暮しをり


◎太田直史 選

(13) 遠山の近くに迫る淑気かな

(15) 父なる赤城母なる榛名初明り

(34) 俳句日めくり果てて名残の日々束ぬ

(58) 絵硝子の光彩窓の初明り

(94) 加賀万歳庁舎ホールに鼓打つ


◎下境洋子 選

(7) 折鶴の胸ふくらます千代の春

(16) 数え日の町工場の灯の消へず

(20) 能登の海手と手重ねる小正月

(38) うっすらと黒檜山頂初景色

(86) 子を股におりるゲレンデゆるやかに


◎竹俣修 選

(15) 父なる赤城母なる榛名初明り

(35) 遠き目の母口ずさむ手毬唄

(40) 初夢や少女のままの君の笑み

(112) 寒牡丹客足絶えし温泉宿

(114) 寒天の底響かせてハイヒール


◎竹渕昭彦 選

(45) 深雪晴来しと皓歯を輝かす

(91) せせらぎの転調したる春隣

(103) 串カツのやうな雲行く七日かな

(106) 松過ぎてこの町内に濁戻る

(114) 寒天の底響かせてハイヒール


◎鈴木由里子 選

(28) あらたまの大気連れ立ち初日の出

(30) ひかりつつ水に環りぬ初氷

(65) 春隣開き癖ある寄贈図書

(99) 凍てし夜や地球のどこか銃の音

(105) 風花の北国よりの匂ひかな


◎清水檀 選

(30) ひかりつつ水に環りぬ初氷

(39) 初夢や夢でよかつた夢をみき

(58) 絵硝子の光彩窓の初明り

(65) 春隣開き癖ある寄贈図書

(68) 葉牡丹や愛も渦巻くものとして


◎佐々木一栗 選

(12) 勝負独楽関節白く握りしめ

(68) 葉牡丹や愛も渦巻くものとして

(104) エプロンの裾持ち集む寒卵

(112) 寒牡丹客足絶えし温泉宿

(114) 寒天の底響かせてハイヒール


◎山本彩 選

(24) 黒鍵をやさしく押して冬の暮

(44) 正月や太った猫の散歩する

(91) せせらぎの転調したる春隣

(92) 体温に滲む寒紅見つめ来る

(108) 茶の花やほどよく忘れ暮しをり


◎大渕洋 選

(22) 蒼穹に羽軋ませて寒鴉

(25) 筆始魂込めて「平和成る」

(46) 歳時記を捲る高鳴り初句会

(108) 茶の花やほどよく忘れ暮しをり

(114) 寒天の底響かせてハイヒール


◎杉山加織 選

(19) 肩甲骨剥がして仕事始かな

(24) 黒鍵をやさしく押して冬の暮

(65) 春隣開き癖ある寄贈図書

(68) 葉牡丹や愛も渦巻くものとして

(96) 悲しみを見つめないでね冬木の芽

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