令和元年12月 月例インターネット句会 Vol.94結果発表

木暮陶句郎 選

◎特選 11句

項より直感冴えて来たる冬(杉山 加織)

ストーブを囲めば心許しあふ(清水 檀)

冬銀河得ては失ふもの数多(星野 裕子)

月光のしめらせてゆく木の葉かな(ななさと紅緒)

水天宮の甘味処や初しぐれ(松本 余一)

春日嶺に凭れて三笠山眠る(稲葉 京閑)

呼び覚ます記憶の呪文帰り花(堤 かがり)

冬ざれや麒麟の舌の黒々と(岩佐 晴子)

湯冷めして明日あふメール交はしをり(ななさと紅緒)

けんちんの一碗色の混み合ひぬ(杉山 加織)

書き込みし最後の遊び古暦(堤 かがり)


〇入選 23句

冬田なか立山を背の阿弥陀堂(竹俣 修)

薪割の音のころがる冬障子(松本 余一)

残菊の色褪せぬまま傾ぎをり(清水 檀)

針穴の向かうの冬を射貫く糸(星野 裕子)

東京の子のモンベルの冬帽子(鈴木由里子)

絵硝子の形いろいろクリスマス(須藤恵美子)

百号の額となる窓冬紅葉(ななさと紅緒)

冬籠韓国ドラマ見飽くまで(杉山 加織)

ゴミ漁る烏の群れも忘年会(森田 遊馬)

枯葎やがての色を根に秘して(天田あすなろう)

絵硝子の帆船透かし冬日影(須藤恵美子)

誰も見てない霜柱踏んづける(中野 千秋)

焼き芋をほほばる夫の笑顔かな(髙橋千登世)

冬銀河人の数だけある孤独(里村 閑)

良く食べて良く眠る日々冬木の芽(鈴木由里子)

蒼き嶺師走の窓を画布にして(杉山 加織)

冬帝を逃げ出し一路香港へ(森田 遊馬)

寒林の斜面に風の抜ける道(阿部ひで希)

冬の雁誰もが一人きりの旅(鈴木由里子)

武蔵野の音と思ひぬ落葉踏む(星野 裕子)

開かれし小さき扉霜の夜(鈴木由里子)

繋ぐ手に冬日重ねて恋道祖(須藤恵美子)

招き猫左右二匹を買う師走(安部じゅん)


互選

5票

針穴の向かうの冬を射貫く糸(星野 裕子)

良く食べて良く眠る日々冬木の芽 (鈴木由里子)

挽く壺に短日の影生まれけり (木暮陶句郎)


4票

布団干し昨夜の夢を陽に溶かす(星野 裕子)


3票

ストーブを囲めば心許しあふ(清水 檀)

冬銀河得ては失ふもの数多 (星野 裕子)

冬銀河人の数だけある孤独 (里村 閑)

冬ざれや麒麟の舌の黒々と(岩佐 晴子)

誰も見てない霜柱踏んづける(中野 千秋)


2票

残菊の色褪せぬまま傾ぎをり(清水 檀)

鋭さの内に淋しさ冬の月(清水 檀)

後半は介護する日々日記果つ(松本由美子)

武蔵野の音と思ひぬ落葉踏む(星野 裕子)

せめて字は大きく書かむ日記買ふ (里村 閑)

寒卵今朝はフレンチトーストで (須藤恵美子)

虫喰ひのあとも風格柿落葉(ななさと紅緒)

湯冷めして明日あふメール交はしをり(ななさと紅緒)

蒼き嶺師走の窓を画布にして(杉山 加織)

おおかみの犬歯月光したたらす(木暮陶句郎)

昭和の夜きらめかせたる毛皮なり(木暮陶句郎)


1票

荒波のヤセの断崖冬の虹 (竹俣 修)

薪割の音のころがる冬障子(松本 余一)

枯葉舞ふ音に急かるる走りかな(松本 余一)

自販機の辺り驚く霜の夜(松本 余一)

甲斐駒の初冠雪や柿すだれ(松本 余一)

着ぶくれの父の背中の丸きこと(松本由美子)

冬晴れの日射し全き大仏殿(稲葉 京閑)

異国語の踏みしだきゆく散り紅葉(稲葉 京閑)

春日嶺に凭れて三笠山眠る(稲葉 京閑)

凩やジャズの音包み野へ向ふ(天田あすなろう)

焼き芋をほおばる夫の笑顔かな(髙橋千登世)

初時雨相合い傘で帰る道(髙橋千登世)

風呂上がり谷川岳の冬の虹(髙橋千登世)

セーターを脱いでまた着る色男(里村 閑)

鍬取りの父母のゐる冬景色(里村 閑)

呼び覚ます記憶の呪文帰り花(堤 かがり)

書き込みし最後の遊び古暦(堤 かがり)

絵硝子の帆船透かし冬日影(須藤恵美子)

滝不動の結界白き寒椿(須藤恵美子)

繋ぐ手に冬日重ねて恋道祖(須藤恵美子)

山下る始発電車の息白し(岩佐 晴子)

月光のしめらせてゆく木の葉かな (ななさと紅緒)

銀行へ鎧のやうに着膨れて(中野 千秋)

日向ぼこ見て見ぬふりをしてゐたり(中野 千秋)

タクシーも台数減りし師走かな (安部じゅん)

冬籠韓国ドラマ見飽くまで(杉山 加織)

項より直感冴えて来たる冬(杉山 加織)

けんちんの一碗色の混み合ひぬ(杉山 加織)


互選結果

◎松本由美子 選

虫喰ひのあとも風格柿落葉

自販機の辺り驚く霜の夜

良く食べて良く眠る日々冬木の芽

けんちんの一碗色の混み合ひぬ

武蔵野の音と思ひぬ落葉踏む


◎須藤恵美子 選

針穴の向かうの冬を射貫く糸

項より直感冴えて来たる冬

挽く壺に短日の影生まれけり

冬銀河人の数だけある孤独

月光のしめらせてゆく木の葉かな


◎天田あすなろう 選  

針穴の向かうの冬を射貫く糸

誰も見てない霜柱踏んづける

挽く壺に短日の影生まれけり

異国語の踏みしだきゆく散り紅葉

繋ぐ手に冬日重ねて恋道祖


◎清水檀 選

針穴の向かうの冬を射貫く糸

風呂吹や持ち味といふ甘きもの

絵硝子の形いろいろクリスマス

炉明りや父に貰ひし金時計

滝不動の結界白き寒椿

◎髙橋千登世 選

冬籠韓国ドラマ見飽くまで

虫喰ひのあとも風格柿落葉

寒卵今朝はフレンチトーストで

タクシーも台数減りし師走かな

後半は介護する日々日記果つ


◎星野裕子 選

おおかみの犬歯月光したたらす

絵硝子の帆船透かし冬日影

寒卵今朝はフレンチトーストで

呼び覚ます記憶の呪文帰り花

鋭さの内に淋しさ冬の月


◎竹俣修 選

挽く壺に短日の影生まれけり

蒼き嶺師走の窓を画布にして

滝不動の結界白き寒椿

風呂上がり谷川岳の冬の虹

鍬取りの父母のゐる冬景色


◎堤かがり 選

せめて字は大きく書かむ日記買ふ

枯葉舞ふ音に急かるる走りかな

ストーブを囲めば心許しあふ

冬銀河得ては失ふもの数多

布団干し昨夜の夢を陽に溶かす


◎森田遊馬 選

薪割の音のころがる冬障子

荒波のヤセの断崖冬の虹

布団干し昨夜の夢を陽に溶かす

甲斐駒の初冠雪や柿すだれ

鋭さの内に淋しさ冬の月


◎岩佐晴子

せめて字は大きく書かむ日記買ふ

ストーブを囲めば心許しあふ

冬銀河人の数だけある孤独

着ぶくれの父の背中の丸きこと

湯冷めして明日あふメール交はしをり


◎里村 閑 選

残菊の色褪せぬまま傾ぎをり

冬晴れの日射し全き大仏殿

良く食べて良く眠る日々冬木の芽

月光のしめらせてゆく木の葉かな

銀行へ鎧のやうに着膨れて


◎安部じゅん 選

山下る始発電車の息白し

誰も見てない霜柱踏んづける

焼き芋をほおばる夫の笑顔かな

布団干し昨夜の夢を陽に溶かす

初時雨相合い傘で帰る道


◎阿部ひで希 選

凩やジャズの音包み野へ向ふ

誰も見てない霜柱踏んづける

蒼き嶺師走の窓を画布にして

春日嶺に凭れて三笠山眠る

冬ざれや麒麟の舌の黒々と


◎稲葉京閑 選

針穴の向かうの冬を射貫く糸

挽く壺に短日の影生まれけり

良く食べて良く眠る日々冬木の芽

布団干し昨夜の夢を陽に溶かす

後半は介護する日々日記果つ


◎鈴木由里子 選

冬銀河人の数だけある孤独

セーターを脱いでまた着る色男

冬ざれや麒麟の舌の黒々と

書き込みし最後の遊び古暦

昭和の夜きらめかせたる毛皮なり


◎ななさと紅緒 選

針穴の向かうの冬を射貫く糸

おおかみの犬歯月光したたらす

挽く壺に短日の影生まれけり

良く食べて良く眠る日々冬木の芽

日向ぼこ見て見ぬふりをしてゐたり


◎中野千秋 選

残菊の色褪せぬまま傾ぎをり

ストーブを囲めば心許しあふ

冬銀河得ては失ふもの数多

良く食べて良く眠る日々冬木の芽

銀行へ鎧のやうに着膨れて


◎杉山加織 選

針穴の向かうの冬を射貫く糸

冬銀河得ては失ふもの数多

冬ざれや麒麟の舌の黒々と

武蔵野の音と思ひぬ落葉踏む

昭和の夜きらめかせたる毛皮なり

ひろそ火 句会.com

木暮陶句郎主宰「ひろそ火 句会.com」インターネット句会はどなたでも参加できます! (ひろそ火購読会員は参加費無料)詳しくはサイト内でご確認ください。

0コメント

  • 1000 / 1000