平成28年1月 月例インターネット句会 Vol.47結果発表
木暮陶句郎 選
◎特選 8句
大寒や少し縮まる人の距離(中野 千秋)
手袋を投げて帰宅の無愛想(星野 裕子)
大勢で食べれば馳走七日粥(杉山 加織)
和服着て席ゆづらるる初電車(峯岸 俊江)
寒晴やよく磨かれて消防車(中野 千秋)
侘助や心遣ひといふ気兼ね(堤 かがり)
榛名山くつきりとして春を待つ(阿部ひで希)
冬木の芽未来の色抱きをり(星野 裕子)
〇入選 26句
温もりの一言添へて賀状来る(清水 檀)
初春や見えぬところもお洒落して(杉山 加織)
風邪臥して思考途切れし夢に落ち(脇 のぞみ)
人日や筋トレジムの女性たち(峯岸 俊江)
永遠のボーイフレンド冬帽子(鈴木由里子)
冬雲へ揺られてをりぬ枝の先(阿部ひで希)
初鏡光満ち来る白髪かな(久保田晋一)
末永く君は友達福寿草(鈴木由里子)
当たらぬもあたるも八卦初句会(峯岸 俊江)
ご無沙汰の文字繰り返し賀状書く(杉山 加織)
初場所や伝統守る蒙古斑(久保田晋一)
出初式やんちやな君の梯子乗り(中野 千秋)
玻璃戸より覗く団欒冬薔薇(清水 檀)
寒の水熱ある喉は恋心地(脇 のぞみ)
京菓子の土産を添へて初点前(峯岸 俊江)
左義長や火の粉は低くめ宮の庭(阿部ひで希)
じやんけんの勝負つかぬや初笑(堤 かがり)
マスクして気配を消してゐるつもり(中野 千秋)
冬の薔薇心の扉開かせて(鈴木由里子)
手づくりの少しゆがみし飾かな(峯岸 俊江)
変はりなき顔ぶれ安堵初句会(阿部ひで希)
漆黒の翼広げし初鴉(杉山 加織)
風邪引いてやたら白いよこの部屋は(鈴木由里子)
凍てつきし路地の小石や影も無し(星野 裕子)
冬ぬくしあたかも母の居る如く(星野 裕子)
初景色毎日十句新目標(安部じゅん)
互選
5票
靴先のひかり蹴飛ばし春を待つ(木暮陶句郎)
4票
蒼穹を蹴り上げてゐる出初式(木暮陶句郎)
胸元にひかり集めてゐる初湯(木暮陶句郎)
3票
和服着て席ゆづらるる初電車(峯岸 俊江)
マスクして気配を消してゐるつもり(中野 千秋)
寒灯に押し黙りたる占い師(木暮陶句郎)
2票
末永く君は友達福寿草(鈴木由里子)
ご無沙汰の文字繰り返し賀状書く(杉山 加織)
凍てつきし路地の小石や影も無し(星野 裕子)
冬ぬくしあたかも母の居る如く(星野 裕子)
人日や筋トレジムの女性たち(峯岸 俊江)
大寒や少し縮まる人の距離(中野 千秋)
朝刊の軽さ冷たさ寒に入る(中野 千秋)
侘助や心遣ひといふ気兼ね(堤 かがり)
じゃんけんの勝負つかぬや初笑(堤 かがり)
1票
永遠のボーイフレンド冬帽子(鈴木由里子)
風邪引いてやたら白いよこの部屋は(鈴木由里子)
初春や見えぬところもお洒落して(杉山 加織)
大勢で食べれば馳走七日粥(杉山 加織)
手袋を投げて帰宅の無愛想(星野 裕子)
冬木の芽未来の色抱きをり(星野 裕子)
寒の水熱ある喉は恋心地(脇 のぞみ)
手にのせる赤は冷たき寒椿(堤 かがり)
四温晴すべての川は海目指し(木暮陶句郎)
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