令和5年11月 月例インターネット句会 Vol.141

木暮陶句郎 選

◎特選 10句

爽涼や翻るもの陽の匂ひ(中島 圭子)

立冬の子持山麓影深し(大渕 洋)

風と来て風と消えゆく帰り花(佐々木一栗)

初時雨タクシー待ちの最後尾(堤 かがり)

鳥の声つながってゐる小春かな(星野 裕子)

真冬日やミルクの色のドイツ菓子(鈴木由里子)

熱燗や雨を待つかに夜の街(木村 佑)

時雨るるや鉛の潮目引く淡海(稲葉 京閑)

金継の壺の景色や寒北斗(太田 直史)

木の葉髪絡む真珠のネックレス(杉山 加織)


○入選 29句

猫好きの君の絵手紙冬の暮(木下美樹枝)

とこしへに会へぬ笑顔や返り花(下境 洋子)

日の匂ひ花束にして秋桜(星野 裕子)

手に取りて遠きまなざし檀の実(清水 檀)

巧みなる亭主の話術炉を開く(堤 かがり)

持て余す一人の夜や冬林檎(木村 佑)

漱石忌硝子戸のぞく猫のゐて(星野 裕子)

冬うららトング差し込む虎の餌(中島 圭子)

ヴィオロンの掠るる音色冬景色(鈴木由里子)

鉄鍋の底の気泡や冬はじめ(木村 佑)

しぐるるやこころ斜めに切る言葉(杉山 加織)

出航や伊吹に絡む時雨雲(稲葉 京閑)

秋の日や車窓のひかり走り出す(中島 圭子)

柳刄の分厚く盛れり寒の魚(佐々木一栗)

落とし物ひたすら探す冬の蝶(小暮 蓮生)

竈猫野良の時代の傷舐める(太田 直史)

落葉降る凡景ながら庭のあり(天田あすなろう)

神渡過去手放してより自由(杉山 加織)

林檎剥く音のさりりと鳴る厨(木下美樹枝)

団栗をひとつ加へる玩具箱(星野 裕子)

あれこれと片付け終えて小六月(清水 檀)

衝立の向かうの声や冬隣(中島 圭子)

勤行の僧のお座布に子猫かな(太田 直史)

小春日の祝賀に選ぶロゼワイン(杉山 加織)

茶の花や喪中はがきのぽつぽと(岩佐 晴子)

ライターの炎よ冬の匂ひする(星野 裕子)

朝寒の駅や陽当たり良き場所へ(中島 圭子)

神の留守血洗島に人の波(小暮 蓮生)

約束の時間きつちり冬ぬくし(堤 かがり)


互選

8点句

ハチ公の鼻を濡らして初時雨(木暮陶句郎)


6点句

日の匂ひ花束にして秋桜(星野 裕子)


5点句

漱石忌硝子戸のぞく猫のゐて(星野 裕子)


4点句

鳥の声つながってゐる小春かな(星野 裕子)

神渡過去手放してより自由(杉山 加織)


3点句

団栗をひとつ加へる玩具箱(星野 裕子)

金継の壺の景色や寒北斗(太田 直史)

竈猫野良の時代の傷舐める(太田 直史)

巧みなる亭主の話術炉を開く(堤 かがり)

持て余す一人の夜や冬林檎(木村 佑)

鉄鍋の底の気泡や冬はじめ(木村 佑)

のっぺい汁ばばの一人称はオレ(木村 佑)

道祖神とりのこされて神無月(木暮陶句郎)


2点句

この方と永久の誓いや神無月(竹俣 修)

猫好きの君の絵手紙冬の暮(木下美樹枝)

手に取りて遠きまなざし檀の実(清水 檀)

秋の日や車窓のひかり走り出す(中島 圭子)

風と来て風と消えゆく帰り花(佐々木一栗)

勤行の僧のお座布に子猫かな(太田 直史)

ヴィオロンの掠るる音色冬景色(鈴木由里子)

昼過ぎていよいよ白き障子かな(木村 佑)

しぐるるやこころ斜めに切る言葉(杉山 加織)

木の葉髪絡む真珠のネックレス(杉山 加織)


1点句

影持たぬ粗朶や近江の初時雨(稲葉 京閑)

珈琲は苦きほど良し冬の朝(木下美樹枝)

のんびりと歩むふたりに冬紅葉(木下美樹枝)

文化の日昭和演歌のまねきねこ(大渕 洋)

立冬の子持山麓影深し(大渕 洋)

冬ぬくし腰も背中も皺も伸び(岩佐 晴子)

茶の花や喪中はがきのぽつぽと(岩佐 晴子)

次男去り居間より覗く実南天(下境 洋子)

艶やかな葉陰に爆ぜし椿の実(清水 檀)

あれこれと片付け終えて小六月(清水 檀)

奈良の旅小春日和と言ふ恵み(清水 檀)

冬うららトング差し込む虎の餌(中島 圭子)

柳刄の分厚く盛れり寒の魚(佐々木一栗)

冬の蠅気にはなれども叩かざる(小暮 蓮生)

モノトーンの世に色足す冬薔薇(小暮 蓮生)

落とし物ひたすら探す冬の蝶(小暮 蓮生)

捨てられぬ祖母の遺品の茎の石(太田 直史)

真冬日やミルクの色のドイツ菓子(鈴木由里子)

長旅の重たき荷物冬銀河(鈴木由里子)

寄り添ひて肩濡らしゆく時雨傘(堤 かがり)

約束の時間きつちり冬ぬくし(堤 かがり)

灰均す匙のあれこれ炉を開く(木暮陶句郎)

取り返しつかぬ言葉や神の留守(杉山 加織)

小春日の祝賀に選ぶロゼワイン(杉山 加織)


互選結果

◎木下美樹枝 選

(28) 漱石忌硝子戸のぞく猫のゐて

(33) モノトーンの世に色足す冬薔薇

(35) ヴィオロンの掠るる音色冬景色

(59) ハチ公の鼻を濡らして初時雨

(68) 団栗をひとつ加へる玩具箱


◎高橋ちとせ 選

(16) 巧みなる亭主の話術炉を開く

(28) 漱石忌硝子戸のぞく猫のゐて

(56) 寄り添ひて肩濡らしゆく時雨傘

(68) 団栗をひとつ加へる玩具箱

(74) 勤行の僧のお座布に子猫かな


◎小暮蓮生 選

(8) 日の匂ひ花束にして秋桜

(9) 手に取りて遠きまなざし檀の実

(17) 持て余す一人の夜や冬林檎

(31) 風と来て風と消えゆく帰り花

(69) あれこれと片付け終えて小六月


◎中島圭子 選

(8) 日の匂ひ花束にして秋桜

(37) 鉄鍋の底の気泡や冬はじめ

(79) 灰均す匙のあれこれ炉を開く

(80) 小春日の祝賀に選ぶロゼワイン

(96) 約束の時間きつちり冬ぬくし


◎堤かがり 選

(49) 艶やかな葉陰に爆ぜし椿の実

(59) ハチ公の鼻を濡らして初時雨

(89) 奈良の旅小春日和と言ふ恵み

(97) 昼過ぎていよいよ白き障子かな

(100) 木の葉髪絡む真珠のネックレス


◎大渕洋 選

(8) 日の匂ひ花束にして秋桜

(48) 鳥の声つながってゐる小春かな

(50) 秋の日や車窓のひかり走り出す

(59) ハチ公の鼻を濡らして初時雨

(60) 神渡過去手放してより自由


◎星野裕子 選

(17) 持て余す一人の夜や冬林檎

(35) ヴィオロンの掠るる音色冬景色

(60) 神渡過去手放してより自由

(94) 金継の壺の景色や寒北斗

(100) 木の葉髪絡む真珠のネックレス


◎小須賀正幸 選

(5) 文化の日昭和演歌のまねきねこ

(17) 持て余す一人の夜や冬林檎

(43) 珈琲は苦きほど良し冬の朝

(57) のっぺい汁ばばの一人称はオレ

(59) ハチ公の鼻を濡らして初時雨


◎岩佐晴子 選

(8) 日の匂ひ花束にして秋桜

(28) 漱石忌硝子戸のぞく猫のゐて

(54) 竈猫野良の時代の傷舐める

(97) 昼過ぎていよいよ白き障子かな

(99) 道祖神とりのこされて神無月


◎下境洋子 選

(20) 取り返しつかぬ言葉や神の留守

(41) この方と永久の誓いや神無月

(57) のっぺい汁ばばの一人称はオレ

(68) 団栗をひとつ加へる玩具箱

(83) のんびりと歩むふたりに冬紅葉


◎鈴木由里子 選

(3) 猫好きの君の絵手紙冬の暮

(30) 冬うららトング差し込む虎の餌

(41) この方と永久の誓いや神無月

(51) 柳刄の分厚く盛れり寒の魚

(59) ハチ公の鼻を濡らして初時雨


◎太田直史 選

(9) 手に取りて遠きまなざし檀の実

(16) 巧みなる亭主の話術炉を開く

(37) 鉄鍋の底の気泡や冬はじめ

(46) 冬ぬくし腰も背中も皺も伸び

(57) のっぺい汁ばばの一人称はオレ


◎清水檀 選

(2) 影持たぬ粗朶や近江の初時雨

(13) 冬の蠅気にはなれども叩かざる

(28) 漱石忌硝子戸のぞく猫のゐて

(60) 神渡過去手放してより自由

(86) 茶の花や喪中はがきのぽつぽと


◎佐々木一栗 選

(14) 捨てられぬ祖母の遺品の茎の石

(40) しぐるるやこころ斜めに切る言葉

(50) 秋の日や車窓のひかり走り出す

(54) 竈猫野良の時代の傷舐める

(59) ハチ公の鼻を濡らして初時雨


◎稲葉京閑 選

(8) 日の匂ひ花束にして秋桜

(28) 漱石忌硝子戸のぞく猫のゐて

(48) 鳥の声つながってゐる小春かな

(54) 竈猫野良の時代の傷舐める

(75) 長旅の重たき荷物冬銀河


◎木村佑 選

(3) 猫好きの君の絵手紙冬の暮

(8) 日の匂ひ花束にして秋桜

(40) しぐるるやこころ斜めに切る言葉

(48) 鳥の声つながってゐる小春かな

(55) 真冬日やミルクの色のドイツ菓子


◎天田あすなろう 選

(27) 次男去り居間より覗く実南天

(48) 鳥の声つながってゐる小春かな

(59) ハチ公の鼻を濡らして初時雨

(74) 勤行の僧のお座布に子猫かな

(99) 道祖神とりのこされて神無月


◎竹俣修 選

(37) 鉄鍋の底の気泡や冬はじめ

(53) 落とし物ひたすら探す冬の蝶

(60) 神渡過去手放してより自由

(94) 金継の壺の景色や寒北斗

(99) 道祖神とりのこされて神無月


◎杉山加織 選

(16) 巧みなる亭主の話術炉を開く

(25) 立冬の子持山麓影深し

(31) 風と来て風と消えゆく帰り花

(59) ハチ公の鼻を濡らして初時雨

(94) 金継の壺の景色や寒北斗

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