平成28年2月 月例インターネット句会 Vol.48結果発表
木暮陶句郎 選
◎特選 5句
木瓜の花忘るることは許すこと(中野 千秋)
花屋よりあふるる色や寒明くる(中野 千秋)
折れやすきもの二ン月の心意気(稲葉 京閑)
立春やころり廻して万華鏡(堤 かがり)
鈴の音をたてて開く鍵春立ちぬ(中野 千秋)
〇入選 25句
風やみて香り深まる梅一枝(星野 裕子)
白魚のプライドらしき小骨かな(鈴木由里子)
園児等の列にぎやかに梅の道(峯岸 俊江)
一口の水に潤ふ春立つ日(稲葉 京閑)
紅梅にざわとうごめく心かな(杉山 加織)
立春の空に希望の湧く日かな(清水 檀)
壺栄螺しばし殻にて祀られり(久保田 晋一)
実朝忌寄せては返す波無限(星野 裕子)
春寒や電線工事の空がある(久保田晋一)
周年を祝ふ句会や春近し(水上 一葉)
春立つや肩の関節ゆるませて(峯岸 俊江)
春暁をたしかめてまた深ねむり(峯岸 俊江)
朋集ふ扉を開き春近し(水上 一葉)
死に水はワインが似合ふ冬の月(安部じゅん)
恋猫の翼持ちたる如く追ふ(杉山 加織)
立春大吉香炉のけむり手で掬ひ(峯岸 俊江)
冬の夜健診結果友に見せ(安部じゅん)
今年また蕗の薹食む寿(岩佐 晴子)
潜り戸に理性を置いて猫の恋(杉山 加織)
山笑ふ長靴はいた天使たち(中野 千秋)
榛名路の残雪狭めゆく日差し(阿部ひで希)
寒鯉のむらさきけぶる水の底(星野 裕子)
直筆のバレンタインのメッセージ(杉山 加織)
薄氷の光を空に返しけり(星野 裕子)
寒紅の君も集ひし句会かな(水上 一葉)
互選
4票
春寒や電線工事の空がある(久保田晋一)
悴みて十指が宙を弄ぶ (鈴木由里子)
立春やねぢのゆるみし鳩時計(峯岸 俊江)
ジーンズの余寒右足左足(木暮陶句郎)
3票
春立つや肩の関節ゆるませて(峯岸 俊江)
恋猫の恋の尻尾を丸めをり(木暮陶句郎)
2票
実朝忌寄せては返す波無限(星野 裕子)
薄氷の光を空に返しけり(星野 裕子)
風やみて香り深まる梅一枝(星野 裕子)
榛名路の残雪狭めゆく日差し(阿部ひで希)
白魚のプライドらしき小骨かな(鈴木由里子)
水仙花絵筆の如く立ち並ぶ(鈴木由里子)
立春大吉香炉のけむり手で掬ひ(峯岸 俊江)
潜り戸に理性を置いて猫の恋(杉山 加織)
凍返る大地呼吸を潜めをり(杉山 加織)
青空に触るる指先梅日和(木暮陶句郎)
1票
一口の水に潤ふ春立つ日(稲葉 京閑)
日溜まりの日射しむさぼるいぬふぐり(稲葉 京閑)
頬づりをしたき花穂や猫柳(清水 檀)
牡丹雪迷ひまよひて着地せり(星野 裕子)
山笑ふ長靴はいた天使たち(中野 千秋)
木瓜の花忘るることは許すこと(中野 千秋)
寒紅の君も集ひし句会かな(水上 一葉)
春暁をたしかめてまた深ねむり(峯岸 俊江)
星屑は今朝地にありて犬ふぐり(岩佐 晴子)
枯れ色の下にうつすら草青む(岩佐 晴子)
紅梅にざわとうごめく心かな(杉山 加織)
太陽のしづく宿して雪間草(木暮陶句郎)
誓ひめく言葉とバレンタインチョコ(木暮陶句郎)
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