平成30年11月 月例インターネット句会 Vol.81結果発表

木暮陶句郎 選

◎特選 7句

冬に入る恋の始めのピアスかな(鈴木由里子)

鶏卵のほのかな温み日短か(ななさと紅緒)

風食らひ狼飢ゑを凌ぎけり(星野 裕子)

冬紅葉単線列車遅れがち(中野 千秋)

もう言葉の要らぬふたりに木の実降る(里村 閑)

神渡雲はひたすら棚引きぬ(杉山 加織)

蜜柑剥く掃除洗濯やり終えて(稲葉 京閑)


〇入選  26句 

青空の窓辺にうつる柿簾(鬼形 瑞枝)

トンネルを抜けしライトに時雨けり(堤 かがり)

見栄えよく並べる工夫文化の日(阿部ひで樹)

過去を引き剥がして散りぬ蔦紅葉(杉山 加織)

杣道の途切れむとして雪蛍(稲葉 京閑)

長い長いトンネルぬけて紅葉晴れ(鬼形 瑞枝)

木の葉舞ふ最後の時を煌めかせ(堤 かがり)

今更に遊び心や小六月(鈴木由里子)

放棄するための手続き冬日和(中野 千秋)

粛々と進む秒針神無月(杉山 加織)

街は今オレンジの箱冬夕焼(星野 裕子)

茅葺きの人住んでをり干大根(堤 かがり)

立冬や全き富士を真向ひに(ななさと紅緒)

万人に分け隔てなく小春の日(岩佐 晴子)

秋の空より本丸を見るドローン(阿部ひで樹)

メルヘンの径どこまでも散る銀杏(清水 檀)

時雨るるやヘッドライトの目くらまし(稲葉 京閑)

ひもすがら薪焚く頃や冬に入る(髙橋千登世)

順番に点る街灯冬来たる(星野 裕子)

友の名を新聞にみる文化の日(鬼形 瑞枝)

十七の音を探すや神の旅(鈴木由里子)

足腰の矍鑠として里神楽(岩佐 晴子)

日時計の針を休めて山眠る(星野 裕子)

枯葉舞ふ幾千万のメッセージ(鈴木由里子)

取説を読むより慣れて文化の日(ななさと紅緒)

湖に綺羅生まれ続けし小六月(杉山 加織)



互選

5票

徳利の首は人肌小夜時雨(木暮陶句郎)

鶏卵のほのかな温み日短か(ななさと紅緒)


3票

人波に浮いて沈んで大熊手(木暮陶句郎)

日時計の針を休めて山眠る(星野 裕子)

小春日の心の色を問ふてをり(鈴木由里子)

十七の音を探すや神の旅(鈴木由里子)

万人に分け隔てなく小春の日(岩佐 晴子)

路線みな小さな駅舎残り菊(中野 千秋)

店先の陶に名残りの初時雨(里村 閑)


2票

カーラジオ少し掠れて木の葉雨(木暮陶句郎)

行列を吸ひ込む電車冬に入る(星野 裕子)

街は今オレンジの箱冬夕焼(星野 裕子)

取説を読むより慣れて文化の日(ななさと紅緒)

放棄するための手続き冬日和(中野 千秋)

稚の手のはじめてつかむ木の実かな(里村 閑)

もう言葉の要らぬふたりに木の実降る(里村 閑)

枯葉舞ふ幾千万のメッセージ(鈴木由里子)


1票

青空に雲はんなりと小六月(清水 檀)

枝折り戸の向かうに石蕗の花の径(清水 檀)

立冬の雨くろがねの夜をつくる(木暮陶句郎)

原風景なりし柿、柿、柿の道(稲葉 京閑)

時雨るるやヘッドライトの目くらまし(稲葉 京閑)

かさこそと落葉 踏みしめ君の来る(髙橋千登世)

冬立ちてコート終いのテニスかな(髙橋千登世)

落ちもみじ露天の底に沈みけり(安部じゅん)

道祖神石に色そふ石蕗の花(安部じゅん)

媼独り椅子に眠れる小六月(安部じゅん)

風食らひ狼飢ゑを凌ぎけり(星野 裕子)

順番に点る街灯冬来たる(星野 裕子)

長い長いトンネルぬけて紅葉晴れ(鬼形 瑞枝)

トンネルを抜けしライトに時雨けり(堤 かがり)

山茶花やしばしの留守にこぼれをり(堤 かがり)

冬に入る恋の始めのピアスかな(鈴木由里子)

少年のコーヒーデビュー冬初め(岩佐 晴子)

コンビニの戸籍謄本石蕗の花(中野 千秋)

冬紅葉単線列車遅れがち(中野 千秋)

過去を引き剥がして散りぬ蔦紅葉(杉山 加織)

秒針の粛々進む神無月(杉山 加織)

小春日や銘々皿の薄き襞(杉山 加織)

神渡雲はひたすら棚引きぬ(杉山 加織)

湖に綺羅生まれ続けし小六月(杉山 加織)


互選結果

◎清水 檀 選

鶏卵のほのかな温み日短か

小春日の心の色を問ふてをり

万人に分け隔てなく小春の日

日時計の針を休めて山眠る

枯葉舞ふ幾千万のメッセージ


◎岩佐晴子 選

鶏卵のほのかな温み日短か

カーラジオ少し掠れて木の葉雨

小春日の心の色を問ふてをり

十七の音を探すや神の旅

日時計の針を休めて山眠る


◎堤 かがり 選

落ちもみじ露天の底に沈みけり

店先の陶に名残りの初時雨

徳利の首は人肌小夜時雨

神渡雲はひたすら棚引きぬ

路線みな小さな駅舎残り菊


◎髙橋千登世 選

店先の陶に名残りの初時雨

枝折り戸の向かうに石蕗の花の径

稚の手のはじめてつかむ木の実かな

山茶花やしばしの留守にこぼれをり

路線みな小さな駅舎残り菊


◎稲葉京閑 選

立冬の雨くろがねの夜をつくる

鶏卵のほのかな温み日短か

過去を引き剥がして散りぬ蔦紅葉

順番に点る街灯冬来たる

取説を読むより慣れて文化の日


◎中野千秋 選

行列を吸ひ込む電車冬に入る

トンネルを抜けしライトに時雨けり

万人に分け隔てなく小春の日

時雨るるやヘッドライトの目くらまし

枯葉舞ふ幾千万のメッセージ


◎星野裕子 選

コンビニの戸籍謄本石蕗の花

小春日の心の色を問ふてをり

徳利の首は人肌小夜時雨

十七の音を探すや神の旅

路線みな小さな駅舎残り菊


◎阿部ひで希 選

かさこそと落葉 踏みしめ君の来る

長い長いトンネルぬけて紅葉晴れ

万人に分け隔てなく小春の日

道祖神石に色そふ石蕗の花

湖に綺羅生まれ続けし小六月


◎里村 閑 選

鶏卵のほのかな温み日短か

風食らひ狼飢ゑを凌ぎけり

徳利の首は人肌小夜時雨

人波に浮いて沈んで大熊手

日時計の針を休めて山眠る


◎安部 じゅん 選

鶏卵のほのかな温み日短か

少年のコーヒーデビュー冬初め

カーラジオ少し掠れて木の葉雨

原風景なりし柿、柿、柿の道

街は今オレンジの箱冬夕焼


◎ななさと紅緒 選

行列を吸ひ込む電車冬に入る

放棄するための手続き冬日和

粛々と進む秒針神無月

徳利の首は人肌小夜時雨

人波に浮いて沈んで大熊手


◎鈴木由里子 選

店先の陶に名残りの初時雨

街は今オレンジの箱冬夕焼

小春日や銘々皿の薄き襞

人波に浮いて沈んで大熊手

取説を読むより慣れて文化の日


◎鬼形瑞枝 選

青空に雲はんなりと小六月

冬立ちてコート終いのテニスかな

十七の音を探すや神の旅

もう言葉の要らぬふたりに木の実降る

媼独り椅子に眠れる小六月


◎杉山 加織 選

冬に入る恋の始めのピアスかな

放棄するための手続き冬日和

冬紅葉単線列車遅れがち

徳利の首は人肌小夜時雨

もう言葉の要らぬふたりに木の実降る

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