2025.11.30 05:05令和7年11月 月例インターネット句会 Vol.165木暮陶句郎 選◎特選 11句秋惜む心のままに執る絵筆(清水 檀)すれ違ふ風の空耳枯野道(アンサトウ)白鳥の心を閉づるやうな羽(鈴木由里子)冬の朝二度寝の底の光かな(佐藤 聡)冬隣伸ばせば触るる手のありて(中島 圭子)立冬や水面をおほふさざれなみ(堤 かがり)冷まじや頭部画像に深き闇(小川 りつ)飛びたてる鴉の羽音今朝の冬(堤 かがり)月冴...
2025.10.31 07:29令和7年10月 月例インターネット句会 Vol.164木暮陶句郎 選◎特選 10句二級酒は地べたに置かれ芋煮会(木村 佑)十日町泊まり一人の夜長かな(竹俣 修)引き潮に子亀仰向け天高し(太田 直史)秋祭り今も簞笥に豆絞り(堤 かがり)愚痴ひとつ沈めてゆきぬ濁り酒(杉山 加織)薑やどうでも好いと云ふ返事(鈴木由里子)青蜜柑剥く青春の香り飛ぶ(吉田 春代)貝割菜明日を光として生きて(鈴木由里子)...
2025.09.29 15:00令和7年9月 月例インターネット句会 Vol.163木暮陶句郎 選◎特選 10句ロボットに掃除任せる残暑かな(中島 圭子)大花野風のうしろの風の音(星野 裕子)爽やかに銀輪の子の会釈かな(中島 圭子)案山子立つこんなに狭き田を見張り(高橋 菜活)霧雨や静寂深まる別荘地(小暮 蓮生)パレットに固まる絵の具秋の声(吉田 春代)次々と名月磨き絹の雲(星野 裕子)空蟬よ高さを競はなくてよし(高橋 ...
2025.08.30 23:00令和7年8月 月例インターネット句会 Vol.162木暮陶句郎 選◎特選 10句地球儀の赤き日本や敗戦日(星野 裕子)風のいろ雲のかたちも秋はじめ(吉田 春代)少年の走る肩先炎天下(中島 圭子)満潮の海ごと西瓜割りにけり(佐々木一栗)盆東風や眼鏡に息を吹きかけて(小須賀正幸)書き出しの同じ言葉となる酷暑(稲葉 京閑) 踊唄やぐらの爺の得意顔(竹俣 修)獣らも誰を待ち侘びましら酒(小須賀正幸...
2025.07.31 02:56令和7年7月 月例インターネット句会 Vol.161木暮陶句郎 選◎特選 10句ねじればな今更できぬ巻き戻し(星野 裕子)若き日の君の面影ソーダ水(清水 檀)父偲ぶ瓶のビールの苦さかな(小暮 蓮生)球児らの汗の手をもて拭ふ汗(木村 佑)白服の通る出発ゲートかな(稲葉 京閑)夏蝶の光に紛れざる力(木村 佑)とんとんと酒の友来る梅雨の夜(太田 直史)白南風や忘るるといふ治し方(木村 佑)万緑に...
2025.06.30 14:18令和7年6月 月例インターネット句会 Vol.160木暮陶句郎 選◎特選 10句利酒の列に並びて走り梅雨(中島 圭子)園児らに優しき起伏風五月(稲葉 京閑)えごの花きみのわがままなら許す(安部 呑歩)サーファーの走りて波の嬉しさう(木村 佑)滝の音まだ耳にあり山下る(岩佐 晴子)芭蕉玉巻く明日への手紙したためて(アンサトウ)夜更かしやガラスに火蛾の当たる音(稲葉 京閑)人が好きと言ふ人が好...
2025.05.31 13:19令和7年5月 月例インターネット句会 Vol.159木暮陶句郎 選◎特選 10句青葉潮捨てたる夢を打ち返す(渡辺 真澄)歩荷来てきしむ木道著莪の花(太田 直史)やみくもに走る青春青嵐(アンサトウ)風光る再出発は何度でも(アンサトウ)襟ぐりの広きTジャツ夏はじめ(清水 檀)つばくらめこの繁華街よほど好き(佐々木一栗)母の日の母になりきれざる若さ(稲葉 京閑)ハンカチが泪ふきたくないと言ふ(星...
2025.04.30 07:19令和7年4月 月例インターネット句会 Vol.158木暮陶句郎 選◎特選 10句きつねうどん食みて神宮花盛り(中島 圭子)花冷や細き持ち手のティーカップ(木村 佑)次の世もここで逢ひたし花吹雪(杉山 加織)満開の桜に溶けてゆく孤独(星野 裕子)花浄土孔雀は羽を広げきる(星野 裕子)春めくやシャンプー台で聞く音も(高橋 菜活)どこにでも花びらついてくるひと日(堤 かがり)赴任地に行きつけので...
2025.04.01 13:32令和7年3月 月例インターネット句会 Vol.157木暮陶句郎 選◎特選 10句子どもらの付ける足あと残る雪(竹俣 修)蒲公英や走ればはずむランドセル(星野 裕子)春の月クロコダイルの革磨き(呑歩)無の境地なかなかなれず涅槃東風(清水 檀)白足してパレットの春完成す(杉山 加織)キャラメルのじわじわ甘く花だより(吉田 春代)卒業の今日とあしたの境界線(杉山 加織)春の星もう子供ではない瞳(...
2025.03.31 13:452025年3月分 結果発表遅延のお知らせいつも「ひろそ火インターネット句会」にご参加いただきありがとうございます。表題の件につきまして、サーバーエラーのため更新ができない状態です。大変恐れ入りますが結果は4月2日の掲載となる予定です。→※4月1日にアップしました何卒ご了承くださいませ。ひろそ火インターネット句会事務局
2025.02.28 13:00令和7年2月 月例インターネット句会 Vol.156木暮陶句郎 選◎特選 10句風はいま光の軽さ花ミモザ(木村 佑)薄氷の水となるとき声放つ(星野 裕子)春昼の日差し飲みこむ宝飾店(吉田 春代)エプロンの似合ふ漢や春淡し(清水 檀)冴返る耳朶に重たきイヤリング(杉山 加織)投句箱気になりながら梅見せり(小暮 蓮生)春愁は空いた予定を埋めにくる(高橋 菜活)剪定の切口といふ未来かな(杉山 加...