2025.04.30 07:19令和7年4月 月例インターネット句会 Vol.158木暮陶句郎 選◎特選 10句きつねうどん食みて神宮花盛り(中島 圭子)花冷や細き持ち手のティーカップ(木村 佑)次の世もここで逢ひたし花吹雪(杉山 加織)満開の桜に溶けてゆく孤独(星野 裕子)花浄土孔雀は羽を広げきる(星野 裕子)春めくやシャンプー台で聞く音も(高橋 菜活)どこにでも花びらついてくるひと日(堤 かがり)赴任地に行きつけので...
2025.04.01 13:32令和7年3月 月例インターネット句会 Vol.157木暮陶句郎 選◎特選 10句子どもらの付ける足あと残る雪(竹俣 修)蒲公英や走ればはずむランドセル(星野 裕子)春の月クロコダイルの革磨き(呑歩)無の境地なかなかなれず涅槃東風(清水 檀)白足してパレットの春完成す(杉山 加織)キャラメルのじわじわ甘く花だより(吉田 春代)卒業の今日とあしたの境界線(杉山 加織)春の星もう子供ではない瞳(...
2025.03.31 13:452025年3月分 結果発表遅延のお知らせいつも「ひろそ火インターネット句会」にご参加いただきありがとうございます。表題の件につきまして、サーバーエラーのため更新ができない状態です。大変恐れ入りますが結果は4月2日の掲載となる予定です。→※4月1日にアップしました何卒ご了承くださいませ。ひろそ火インターネット句会事務局
2025.02.28 13:00令和7年2月 月例インターネット句会 Vol.156木暮陶句郎 選◎特選 10句風はいま光の軽さ花ミモザ(木村 佑)薄氷の水となるとき声放つ(星野 裕子)春昼の日差し飲みこむ宝飾店(吉田 春代)エプロンの似合ふ漢や春淡し(清水 檀)冴返る耳朶に重たきイヤリング(杉山 加織)投句箱気になりながら梅見せり(小暮 蓮生)春愁は空いた予定を埋めにくる(高橋 菜活)剪定の切口といふ未来かな(杉山 加...
2025.01.31 13:04令和7年1月 月例インターネット句会 Vol.155木暮陶句郎 選◎特選 10句せち料理子を待つ心味付けに(渡辺 真澄)初御空祈れば叶ひさうな夢(堤 かがり)マスクして母の後ろに隠れる子(佐々木一栗)幸せの形まんまる浮寝鳥(木村 佑)年の瀬や喫水深き貨物船(太田 直史)マフラーをぐるぐる巻きて友を待つ(木下美樹枝)緑青の風鐸冬の日が止まる(稲葉 京閑)むらさきに滲む山の端雪催(杉山 加織)...
2024.12.31 05:12令和6年12月 月例インターネット句会 Vol.154木暮陶句郎 選◎特選 10句凍空やビリー•ジョエルを飽きるまで(鈴木由里子)雪蛍まさかあいつが死んだとは(太田 直史)ラガー泣く大きく胸を張りしまま(木村 佑)石焼芋がさつに包む軍手かな(吉田 春代)小夜時雨ささやき声で君を呼ぶ(安部 呑歩)剃刀の二枚刃ひかる冬至かな(星野 裕子)物静かなるピアニスト冬の森(鈴木由里子)ヒロインめいて極月...
2024.11.30 13:29令和6年11月 月例インターネット句会 Vol.153木暮陶句郎 選◎特選 10句切干や母は筆まめ筆達者(太田 直史)フラッシュの光に散りぬ秋薔薇(稲葉 京閑)日向ぼこ遠くに海の見える街(木村 佑)水に生き水に死ぬ魚冬銀河(星野 裕子)紅葉踏むタイムスリップばかりして(下境 洋子)ヴィオロンや枯葉の匂ひ奏でつつ(鈴木由里子)鰭酒や風邪を治してくれないか(安部 呑歩)冬桜埴輪に彩の有りしこと(...
2024.10.31 08:33令和6年10月 月例インターネット句会 Vol.152木暮陶句郎 選◎特選 9句哀しみのどこか美し中也の忌(木村 佑)秋霖や古き映画のワンカット(渡辺 真澄)鳥渡る缶切りいらぬ猫のえさ(星野 裕子)太陽の残り香あぜの落穂かな(渡辺 真澄)山神の覚えめでたき大菌(稲葉 京閑)秋日和風の言の葉聞き流す(小暮 蓮生)新米は乳児の匂ひ命炊く(堤 かがり)ショーウィンドウ秋の銀座のセピア色(木下美樹枝...
2024.09.30 14:19令和6年9月 月例インターネット句会 Vol.151木暮陶句郎 選◎特選 10句虫の声ジャングルジムへ満ちてゆく(佐々木一栗)いつの間に頼れる背に男郎花(杉山 加織)朝顔に水に宇宙にみんな渦(星野 裕子)ラブソング口遊む吾子猫じゃらし(堤かがり)小さき実の小さく熟れけり豊の秋(木村 佑)目配せの距離のマヌカン秋深む(鈴木由里子)都合よき恋の記憶や星流る(杉山 加織)茶だまりの銀の灯火秋の声...
2024.09.01 12:03令和6年8月 月例インターネット句会 Vol.150木暮陶句郎 選◎特選 12句盆用意仕切る妹母のごと(佐藤 聡)夏休レアな短編映画めく(佐々木一栗)自分だけ幸せになれ桃齧る(鈴木由里子)星月夜君の好みのプレイリスト(杉山 加織)風だけが秋に気づいてをりにけり(星野 裕子)一陣の風初盆の魂還る(稲葉 京閑)膨らんで音立てさうに桔梗咲く(岩佐 晴子)夢二絵の皆ほっそりとして晩夏(渡辺 真澄)...
2024.07.31 13:45令和6年7月 月例インターネット句会 Vol.149木暮陶句郎 選◎特選 10句マスターは非番或る日の水中花(鈴木由里子)桔梗咲く久しく和服着てをらず(岩佐 晴子)髪切つてプール開きを待つ子かな(星野 裕子)夕顔や祇園白川水灯り(渡辺 真澄)白靴の紐より汚れ始めけり(木村 佑)愚痴ひとつ聞きてふた口缶ビール(木下美樹枝)ビヤガーデンPARCOの文字のすぐそこに(木村 佑)夏休大きくなりし子...