令和8年5月 月例インターネット句会 Vol.171
木暮陶句郎 選
◎特選 10句
ガソリンを満タンにしてこどもの日(やちださとる)
夏めくや坂の途中のギムレット(杉山 加織)
鳴り物のいよよ高ぶる夏芝居(小川 りつ)
まだ膝の恥づかしさうな半ズボン(木村 佑)
少年のなぜか不機嫌かしは餅(星野 裕子)
夏めくや子の言ひ分けの大人びて(さくら悠日)
母の目の無言の戒め青山椒(太田 直史)
竹の子のぎゆつと詰まりし近未来(堤 かがり)
好物と言へば筍又届く(秋元 さよ)
薫風や洗ひざらしのリネンシャツ(杉山 加織)
○入選 22句
クローバー摘めば乙女になりにけり(岩佐 晴子)
撫で肩のだるまのボトル昭和の日(佐々木一栗)
平らかに並ぶ紫鉄線花(清水 檀)
畳皺とれぬままなる更衣(堤 かがり)
題名のつかぬ散文青嵐(鈴木由里子)
風そよぐ駅前喫茶昭和の日(下境 洋子)
胡瓜揉歳がしがらみ断ちくれし(太田 直史)
睡蓮や暗黒となる水の中(小暮 蓮生)
竹の秋村に一人の診療医(原田 孔席)
やはらかな雨のひと日や春惜しむ(清水 檀)
母の日の天麩羅くばる熱いうち(高橋 菜活)
新樹光飲み干してゐる野球帽(杉山 加織)
花水木仕事の手ふと止まりけり(佐藤 聡)
木下闇四百年の杉並木(岩佐 晴子)
薔薇垣に雨の兆しや暮れなづむ(星野 裕子)
君の眼に都わすれの色映り(清水 檀)
まだ何も記さぬ句帳夏に入る(アンサトウ)
一本の草の真芯へ夏の雨(木村 佑)
小満の月を浮かべて里田かな(原田 孔席)
競ふとは苦しきことよ薔薇の園(アンサトウ)
初夏の明日も晴るるといふ仮定(木村 佑)
マーガレット素直になんてなれなくて(杉山 加織)
互選
9点句
まだ膝の恥づかしさうな半ズボン(木村 佑)
6点句
畳皺とれぬままなる更衣(堤 かがり)
5点句
撫で肩のだるまのボトル昭和の日(佐々木一栗)
薫風や洗ひざらしのリネンシャツ(杉山 加織)
夜の底へ星をこぼして花蜜柑(木暮陶句郎)
4点句
少年のなぜか不機嫌かしは餅(星野 裕子)
通し土間風引き入れて立夏かな(原田 孔席)
好物と言へば筍又届く(秋元 さよ)
陽を砕きつつ小満の水走る(木暮陶句郎)
3点句
菖蒲湯やぷかぷか浮かぶ吾子の腿(やちださとる)
雲千切れ泰山木の花となる(星野 裕子)
藤棚に風の生まれて渡りけり(原田 孔席)
竹の秋村に一人の診療医(原田 孔席)
葉桜や村びと集ふ健診日(永 豪敏)
太陽を粉々にして青嵐(木暮陶句郎)
2点句
昭和の日記憶はすでにセピア色(吉田 春代)
やはらかき赤子のやうな若葉かな(高橋ちとせ)
風そよぐ駅前喫茶昭和の日(下境 洋子)
山桜杣の子にして街暮らし(原田 孔席)
空梅雨や採血少し痺れあり(小須賀正幸)
夏めくや子の言ひ分けの大人びて(さくら悠日)
肉叩く指も叩いて亀鳴けり(中島 圭子)
緑陰の杜包み込む演奏会(中島 圭子)
額紫陽花介護の母の帰宅待つ(安部 呑歩)
花レモン赤毛のアンを読み返す(アンサトウ)
白薔薇の仄と崩るる夕べかな(アンサトウ)
心根の優しき少女夏薊(鈴木由里子)
夏蝶の影を片寄せたたむ翅(木村 佑)
夏めくや坂の途中のギムレット(杉山 加織)
マーガレット素直になんてなれなくて(杉山 加織)
花水木並木は風の滑走路(木暮陶句郎)
1点句
人声の解き放たるる立夏かな (稲葉 京閑)
三キロに及ぶトンネル目借り時(稲葉 京閑)
卯の花や文前略と書き出しぬ(稲葉 京閑)
花水木咲く頃覚ゆ仕事かな(佐藤 聡)
ガソリンを満タンにしてこどもの日(やちださとる)
走り茶を押さえて注ぐ楽しさよ(やちださとる)
湯畑を縦横無尽に夏燕(やちださとる)
鶯や身を削る如啼きつづけ(下境 洋子)
夕闇にいまだ染まらぬ白牡丹(星野 裕子)
小満の月を浮かべて里田かな(原田 孔席)
竹馬の乗り比べするこどもの日(永 豪敏)
母の日の祖母似の母の仕草かな(佐々木一栗)
夏に入り着信音はボブ・マーリー(佐々木一栗)
緑陰を吾のため息の逃げ場とす(佐々木一栗)
転調の風の昂る吹流し(中島 圭子)
地上への天女の踊り場朴の花(太田 直史)
鳴り物のいよよ高ぶる夏芝居(小川 りつ)
花道へ薄暑引きずる長袴(小川 りつ)
黄金週間日常こなす夫婦かな(小川 りつ)
老鶯の鳴きやまざるや庭仕事(高橋 菜活)
万緑や奉行の像の若き眼に(高橋 菜活)
葉桜や上野の森の祝賀式(安部 呑歩)
まだ何も記さぬ句帳夏に入る(アンサトウ)
筍やはふはふさわぐ鰹節(堤 かがり)
優しさの充電続く聖五月(鈴木由里子)
初夏の明日も晴るるといふ仮定(木村 佑)
薔薇の門潜ればそこに女神像(小暮 蓮生)
新樹光飲み干してゐる野球帽(杉山 加織)
金泥の鱗ひからせ鯉のぼり(木暮陶句郎)
互選結果
◎小川りつ 選
(10) 山桜杣の子にして街暮らし
(49) 額紫陽花介護の母の帰宅待つ
(68) 竹の秋村に一人の診療医
(81) 心根の優しき少女夏薊
(97) 通し土間風引き入れて立夏かな
◎小暮蓮生 選
(5) ガソリンを満タンにしてこどもの日
(13) 撫で肩のだるまのボトル昭和の日
(37) 風そよぐ駅前喫茶昭和の日
(58) 太陽を粉々にして青嵐
(79) 白薔薇の仄と崩るる夕べかな
◎小須賀正幸 選
(16) 肉叩く指も叩いて亀鳴けり
(21) 花レモン赤毛のアンを読み返す
(39) 藤棚に風の生まれて渡りけり
(113) 好物と言へば筍又届く
(145) 夜の底へ星をこぼして花蜜柑
◎原田孔席 選
(28) 夏めくや坂の途中のギムレット
(75) 地上への天女の踊り場朴の花
(100) 夏に入り着信音はボブ・マーリー
(115) 薫風や洗ひざらしのリネンシャツ
(117) 卯の花や文前略と書き出しぬ
◎竹俣修 選
(12) 葉桜や村びと集ふ健診日
(22) 畳皺とれぬままなる更衣
(37) 風そよぐ駅前喫茶昭和の日
(49) 額紫陽花介護の母の帰宅待つ
(121) 湯畑を縦横無尽に夏燕
◎星野裕子 選
(28) 夏めくや坂の途中のギムレット
(58) 太陽を粉々にして青嵐
(90) やはらかき赤子のやうな若葉かな
(116) 陽を砕きつつ小満の水走る
(144) マーガレット素直になんてなれなくて
◎やちださとる 選
(11) 空梅雨や採血少し痺れあり
(13) 撫で肩のだるまのボトル昭和の日
(81) 心根の優しき少女夏薊
(135) 万緑や奉行の像の若き眼に
(145) 夜の底へ星をこぼして花蜜柑
◎佐藤聡 選
(12) 葉桜や村びと集ふ健診日
(34) 菖蒲湯やぷかぷか浮かぶ吾子の腿
(53) まだ膝の恥づかしさうな半ズボン
(90) やはらかき赤子のやうな若葉かな
(128) 竹馬の乗り比べするこどもの日
◎中島圭子 選
(34) 菖蒲湯やぷかぷか浮かぶ吾子の腿
(67) 少年のなぜか不機嫌かしは餅
(115) 薫風や洗ひざらしのリネンシャツ
(139) 優しさの充電続く聖五月
(145) 夜の底へ星をこぼして花蜜柑
◎佐々木一栗 選
(24) 夏蝶の影を片寄せたたむ翅
(39) 藤棚に風の生まれて渡りけり
(53) まだ膝の恥づかしさうな半ズボン
(87) 花水木並木は風の滑走路
(116) 陽を砕きつつ小満の水走る
◎清水檀 選
(21) 花レモン赤毛のアンを読み返す
(53) まだ膝の恥づかしさうな半ズボン
(79) 白薔薇の仄と崩るる夕べかな
(97) 通し土間風引き入れて立夏かな
(125) 夕闇にいまだ染まらぬ白牡丹
◎岩佐晴子 選
(22) 畳皺とれぬままなる更衣
(24) 夏蝶の影を片寄せたたむ翅
(67) 少年のなぜか不機嫌かしは餅
(120) 花水木咲く頃覚ゆ仕事かな
(134) 黄金週間日常こなす夫婦かな
◎木村佑 選
(9) 雲千切れ泰山木の花となる
(11) 空梅雨や採血少し痺れあり
(63) 走り茶を押さえて注ぐ楽しさよ
(87) 花水木並木は風の滑走路
(116) 陽を砕きつつ小満の水走る
◎アンサトウ 選
(10) 山桜杣の子にして街暮らし
(13) 撫で肩のだるまのボトル昭和の日
(42) 母の日の祖母似の母の仕草かな
(53) まだ膝の恥づかしさうな半ズボン
(140) 初夏の明日も晴るるといふ仮定
◎高橋菜活 選
(9) 雲千切れ泰山木の花となる
(47) 鳴り物のいよよ高ぶる夏芝居
(53) まだ膝の恥づかしさうな半ズボン
(113) 好物と言へば筍又届く
(129) 緑陰を吾のため息の逃げ場とす
◎高橋ちとせ 選
(9) 雲千切れ泰山木の花となる
(19) 老鶯の鳴きやまざるや庭仕事
(53) まだ膝の恥づかしさうな半ズボン
(115) 薫風や洗ひざらしのリネンシャツ
(124) 鶯や身を削る如啼きつづけ
◎鷹見沢幸 選
(12) 葉桜や村びと集ふ健診日
(22) 畳皺とれぬままなる更衣
(51) 筍やはふはふさわぐ鰹節
(67) 少年のなぜか不機嫌かしは餅
(83) 薔薇の門潜ればそこに女神像
◎永豪敏 選
(1) 人声の解き放たるる立夏かな
(16) 肉叩く指も叩いて亀鳴けり
(22) 畳皺とれぬままなる更衣
(89) 昭和の日記憶はすでにセピア色
(101) 夏めくや子の言ひ分けの大人びて
◎秋元さよ 選
(68) 竹の秋村に一人の診療医
(97) 通し土間風引き入れて立夏かな
(103) 緑陰の杜包み込む演奏会
(115) 薫風や洗ひざらしのリネンシャツ
(126) 小満の月を浮かべて里田かな
◎杉山加織 選
(22) 畳皺とれぬままなる更衣
(53) まだ膝の恥づかしさうな半ズボン
(67) 少年のなぜか不機嫌かしは餅
(113) 好物と言へば筍又届く
(145) 夜の底へ星をこぼして花蜜柑
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