令和8年4月 月例インターネット句会 Vol.170
木暮陶句郎 選
◎特選 10句
鯉跳ねてぽつかりと空く花筏(佐々木一栗)
乾杯のもう何度目か花見酒(吉田 春代)
万愚節後ろの開くエレベータ(堤 かがり)
入学児にはとり小屋にまつしぐら(星野 裕子)
木の芽風印泥匂ふご朱印所(原田 孔席)
ヒヤシンス嘘は嫌ひと嘘をつく(杉山 加織)
電子辞書押せばたちまち桜散る(星野 裕子)
花の昼郵便バイク減速す(小川 りつ)
花冷や言葉を濁すティーカップ(鈴木由里子)
久々に作る弁当うららけし(さくら悠日)
○入選 25句
春めくや川面に魚の跳ぶ光(吉田 春代)
手鏡で春の光を返しけり(星野 裕子)
菜の花やふと甦る幼き日(さくら悠日)
長閑さに人来ることも忘れけり(中島 圭子)
写真より心に収め花を見る(岩佐 晴子)
壇上の師はダンディーに春の服(秋元 さよ)
包帯を日課のやうに巻く朧(中島 圭子)
湧水の流れに落花また落花(小川 りつ)
校庭の桜突き出す網目かな(鷹見沢 幸)
風に立つ花びら欠けしチューリップ(アンサトウ)
夏近しリュックに水を詰め込んで(鈴木由里子)
空の青滴らせつつ花は葉に(杉山 加織)
翅開くことさえ奇跡蝶生まる(やちださとる)
ハイピース小さな指に風光る(吉田 春代)
伸び代の日毎拡げて柿若葉(清水 檀)
ふらここのすこんすこんと空を蹴る(さくら悠日)
リヤカーの宅配忙し花小路(小川 りつ)
替へ歌に笑ひころげて四月馬鹿(堤 かがり)
背徳の叔母の洋装遅き春(鈴木由里子)
マイセンの壺より美しき花馬酔木(中島 圭子)
喪の家の背戸は盛りの桜かな(原田 孔席)
ふらここや時をり覗く隣町(堤 かがり)
朧なる書類の山を崩しつつ(杉山 加織)
清明の窓辺にヨガのマット敷く(吉田 春代)
風光る海鮮丼の食べたい日(小須賀正幸)
折り紙の裏は真白や鳥交る(原田 孔席)
青空を撫でては春の雲のゆく(木村 佑)
水の春やりたいことがどんどんと(鈴木由里子)
互選
8点句
燕来る空の青さを引き連れて(木村 佑)
7点句
バス停の顔ぶれ変はる四月かな(鷹見沢 幸)
6点句
喪の家の背戸は盛りの桜かな(原田 孔席)
春愁や何度も返す砂時計(堤 かがり)
4点句
鯉跳ねてぽつかりと空く花筏(佐々木一栗)
折り紙の裏は真白や鳥交る(原田 孔席)
ヒヤシンス嘘は嫌ひと嘘をつく(杉山 加織)
3点句
長閑さに人来ることも忘れけり(中島 圭子)
花の昼郵便バイク減速す(小川 りつ)
水の面をこはさず花の落ちにけり(木村 佑)
春灯し玩具の消えし子供部屋(木村 佑)
青空を撫でては春の雲のゆく(木村 佑)
万愚節後ろの開くエレベータ(堤 かがり)
蘖や埋蔵金の眠る山(木暮陶句郎)
空の青滴らせつつ花は葉に(杉山 加織)
2点句
息を吐くやうに嘘つく四月馬鹿(やちださとる)
乾杯のもう何度目か花見酒(吉田 春代)
手鏡で春の光を返しけり(星野 裕子)
電子辞書押せばたちまち桜散る(星野 裕子)
花の雲自転のやうに観覧車(下境 洋子)
菜の花の夢の迷路に子等の声(清水 檀)
蛇行する轍の跡や落椿(稲葉 京閑)
菜の花や新任地への夢抱き(永 豪敏)
新しき教科書なづる入学児(永 豪敏)
菜の花やふと甦る幼き日(さくら悠日)
包帯を日課のやうに巻く朧(中島 圭子)
夏近し外海の青湧くごとし(佐々木一栗)
信濃路に鍬の音せり山桜(原田 孔席)
木の芽風印泥匂ふご朱印所(原田 孔席)
水底の色濃きところ蝌蚪の紐(高橋 菜活)
風に立つ花びら欠けしチューリップ(アンサトウ)
絵に描いたやうな倖せ四月馬鹿(アンサトウ)
花冷や言葉を濁すティーカップ(鈴木由里子)
リラの香やづきづきしたる偏頭痛(木暮陶句郎)
切株の無言の叫び放哉忌(木暮陶句郎)
黒文字の弄ばるる蕨餅(杉山 加織)
1点句
日照雨来て乱れ散る花見客(竹俣 修)
我もまた桜の下の人となる(佐藤 聡)
春小路より湧き出でし人力車(やちださとる)
春めくや川面に魚の跳ぶ光(吉田 春代)
文庫手に閑かな午後や菜の花忌(清水 檀)
上陸の島は椿の落ちる時(稲葉 京閑)
春陰やドアホン越しに警察官(さくら悠日)
ふらここのすこんすこんと空を蹴る(さくら悠日)
花吹雪展示SL動きさう(小暮 蓮生)
管理者へ一筆啓上弥生かな(小須賀正幸)
生きるとは答出ずとも花は咲く(中島 圭子)
行く春や蟠りまだ融けぬまま(中島 圭子)
花の道てふ想ひ出の満つる道(佐々木一栗)
乗り過ごし窓にうつらふ春の月(佐々木一栗)
梨の花棚一面の白さかな(岩佐 晴子)
花折りてドアフォンに詫ぶ郵便夫(太田 直史)
壇上の師はダンディーに春の服(秋元 さよ)
石畳に踏んでしまひし落椿(小川 りつ)
湧水の流れに落花また落花(小川 りつ)
リヤカーの宅配忙し花小路(小川 りつ)
制服の釦付け替へチューリップ(小川 りつ)
まだ舌を出してをりたる浅蜊かな(木村 佑)
ふらここや時をり覗く隣町(堤 かがり)
齢など甲羅たたけば亀鳴けり(堤 かがり)
春日傘つんと澄ましてご挨拶(安部 呑歩)
雲ひとつ無き日の訣れ白木蓮(アンサトウ)
しづかなるフィナーレとして花吹雪(アンサトウ)
薔薇の雨嫉むも人の性なれど(アンサトウ)
夏近しリュックに水を詰め込んで(鈴木由里子)
背徳の叔母の洋装遅き春(鈴木由里子)
水の春やりたいことがどんどんと(鈴木由里子)
朧なる書類の山を崩しつつ(杉山 加織)
互選結果
◎小暮蓮生 選
(21) 燕来る空の青さを引き連れて
(22) 春愁や何度も返す砂時計
(25) バス停の顔ぶれ変はる四月かな
(107) 花の昼郵便バイク減速す
(114) 花冷や言葉を濁すティーカップ
◎鈴木由里子 選
(22) 春愁や何度も返す砂時計
(28) リラの香やづきづきしたる偏頭痛
(46) 信濃路に鍬の音せり山桜
(97) 菜の花や新任地への夢抱き
(102) 乗り過ごし窓にうつらふ春の月
◎小川りつ 選
(21) 燕来る空の青さを引き連れて
(69) ふらここのすこんすこんと空を蹴る
(104) 喪の家の背戸は盛りの桜かな
(116) 朧なる書類の山を崩しつつ
(134) 花折りてドアフォンに詫ぶ郵便夫
◎佐藤聡 選
(1) 日照雨来て乱れ散る花見客
(24) 春日傘つんと澄ましてご挨拶
(25) バス停の顔ぶれ変はる四月かな
(34) 乾杯のもう何度目か花見酒
(72) 生きるとは答出ずとも花は咲く
◎中島圭子 選
(78) リヤカーの宅配忙し花小路
(87) ヒヤシンス嘘は嫌ひと嘘をつく
(115) 切株の無言の叫び放哉忌
(138) 齢など甲羅たたけば亀鳴けり
(145) 黒文字の弄ばるる蕨餅
◎小須賀正幸 選
(4) 息を吐くやうに嘘つく四月馬鹿
(73) 夏近し外海の青湧くごとし
(84) 絵に描いたやうな倖せ四月馬鹿
(137) 青空を撫でては春の雲のゆく
(142) 薔薇の雨嫉むも人の性なれど
◎星野裕子 選
(21) 燕来る空の青さを引き連れて
(58) 空の青滴らせつつ花は葉に
(79) 春灯し玩具の消えし子供部屋
(124) 菜の花の夢の迷路に子等の声
(136) 制服の釦付け替へチューリップ
◎清水檀 選
(6) 手鏡で春の光を返しけり
(11) 菜の花やふと甦る幼き日
(55) 風に立つ花びら欠けしチューリップ
(114) 花冷や言葉を濁すティーカップ
(120) 春小路より湧き出でし人力車
◎堤かがり 選
(5) 春めくや川面に魚の跳ぶ光
(21) 燕来る空の青さを引き連れて
(26) 雲ひとつ無き日の訣れ白木蓮
(44) 花の道てふ想ひ出の満つる道
(113) しづかなるフィナーレとして花吹雪
◎吉田春代 選
(11) 菜の花やふと甦る幼き日
(22) 春愁や何度も返す砂時計
(38) 上陸の島は椿の落ちる時
(104) 喪の家の背戸は盛りの桜かな
(145) 黒文字の弄ばるる蕨餅
◎アンサトウ 選
(51) 万愚節後ろの開くエレベータ
(87) ヒヤシンス嘘は嫌ひと嘘をつく
(104) 喪の家の背戸は盛りの桜かな
(114) 花冷や言葉を濁すティーカップ
(133) 折り紙の裏は真白や鳥交る
◎岩佐晴子 選
(15) 鯉跳ねてぽつかりと空く花筏
(19) 壇上の師はダンディーに春の服
(21) 燕来る空の青さを引き連れて
(25) バス停の顔ぶれ変はる四月かな
(41) 花吹雪展示SL動きさう
◎原田孔席 選
(9) 蛇行する轍の跡や落椿
(22) 春愁や何度も返す砂時計
(51) 万愚節後ろの開くエレベータ
(87) ヒヤシンス嘘は嫌ひと嘘をつく
(93) 電子辞書押せばたちまち桜散る
◎さくら悠日 選
(21) 燕来る空の青さを引き連れて
(58) 空の青滴らせつつ花は葉に
(84) 絵に描いたやうな倖せ四月馬鹿
(86) 蘖や埋蔵金の眠る山
(130) 行く春や蟠りまだ融けぬまま
◎鷹見沢幸 選
(14) 長閑さに人来ることも忘れけり
(43) 包帯を日課のやうに巻く朧
(75) 木の芽風印泥匂ふご朱印所
(104) 喪の家の背戸は盛りの桜かな
(143) 水の春やりたいことがどんどんと
◎竹俣修 選
(22) 春愁や何度も返す砂時計
(37) 文庫手に閑かな午後や菜の花忌
(79) 春灯し玩具の消えし子供部屋
(104) 喪の家の背戸は盛りの桜かな
(126) 新しき教科書なづる入学児
◎下境洋子 選
(22) 春愁や何度も返す砂時計
(25) バス停の顔ぶれ変はる四月かな
(50) 水の面をこはさず花の落ちにけり
(55) 風に立つ花びら欠けしチューリップ
(107) 花の昼郵便バイク減速す
◎秋元さよ 選
(7) 花の雲自転のやうに観覧車
(15) 鯉跳ねてぽつかりと空く花筏
(46) 信濃路に鍬の音せり山桜
(104) 喪の家の背戸は盛りの桜かな
(126) 新しき教科書なづる入学児
◎高橋ちとせ 選
(15) 鯉跳ねてぽつかりと空く花筏
(20) 石畳に踏んでしまひし落椿
(97) 菜の花や新任地への夢抱き
(132) 梨の花棚一面の白さかな
(137) 青空を撫でては春の雲のゆく
◎稲葉京閑 選
(21) 燕来る空の青さを引き連れて
(25) バス停の顔ぶれ変はる四月かな
(34) 乾杯のもう何度目か花見酒
(50) 水の面をこはさず花の落ちにけり
(58) 空の青滴らせつつ花は葉に
◎佐々木一栗 選
(6) 手鏡で春の光を返しけり
(7) 花の雲自転のやうに観覧車
(25) バス停の顔ぶれ変はる四月かな
(86) 蘖や埋蔵金の眠る山
(109) ふらここや時をり覗く隣町
◎木村佑 選
(51) 万愚節後ろの開くエレベータ
(56) 夏近しリュックに水を詰め込んで
(73) 夏近し外海の青湧くごとし
(107) 花の昼郵便バイク減速す
(133) 折り紙の裏は真白や鳥交る
◎やちださとる 選
(13) 管理者へ一筆啓上弥生かな
(21) 燕来る空の青さを引き連れて
(93) 電子辞書押せばたちまち桜散る
(115) 切株の無言の叫び放哉忌
(133) 折り紙の裏は真白や鳥交る
◎高橋菜活 選
(15) 鯉跳ねてぽつかりと空く花筏
(49) 湧水の流れに落花また落花
(89) 我もまた桜の下の人となる
(108) まだ舌を出してをりたる浅蜊かな
(137) 青空を撫でては春の雲のゆく
◎太田直史 選
(9) 蛇行する轍の跡や落椿
(25) バス停の顔ぶれ変はる四月かな
(40) 春陰やドアホン越しに警察官
(79) 春灯し玩具の消えし子供部屋
(124) 菜の花の夢の迷路に子等の声
◎安部呑歩 選
(4) 息を吐くやうに嘘つく四月馬鹿
(14) 長閑さに人来ることも忘れけり
(23) 水底の色濃きところ蝌蚪の紐
(85) 背徳の叔母の洋装遅き春
(87) ヒヤシンス嘘は嫌ひと嘘をつく
◎杉山加織 選
(23) 水底の色濃きところ蝌蚪の紐
(28) リラの香やづきづきしたる偏頭痛
(50) 水の面をこはさず花の落ちにけり
(86) 蘖や埋蔵金の眠る山
(133) 折り紙の裏は真白や鳥交る
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