2026.02.28 13:03令和8年2月 月例インターネット句会 Vol.168木暮陶句郎 選◎特選 10句よれよれのマスク取り出す新幹線(鷹見沢 幸)若鮎の漣となりのぼりゆく(佐々木一栗)これよりは経過観察てふ余寒(高橋 菜活)ぼろぼろの影引き摺りて恋の猫(杉山 加織)本とカレーの学生街を木の芽風(太田 直史)二重跳び三重跳びや風光る(佐々木一栗)若駒の駆けては風を喜ばす(木村 佑)梅七分甘くて苦いチョコレート(鈴...
2026.01.31 04:56令和8年1月 月例インターネット句会 Vol.167木暮陶句郎 選◎特選 10句羊水の記憶を辿る初湯かな(岩佐 晴子)弾初のウクレレは海ひきよせて(佐々木一栗)心まだついてゆけずに雪しんしん(高橋 菜活)金色の草と太陽春近し(鈴木由里子)枯芝を踏めば大地の匂ひかな(アンサトウ)大寒ややくざ映画の東映館(太田 直史)欠点を認め合ひつつ日向ぼこ(中島 圭子)迂回路の東海道や暮早し(竹俣 修)初...
2025.12.31 05:24令和7年12月 月例インターネット句会 Vol.166木暮陶句郎 選◎特選 10句青春も老いもこの海冬鴎(渡辺 真澄)冬の池風のひとつに引き締まる(木村 佑)自己評価少し上げたる十二月(杉山 加織)水底の落葉水面の落葉かな(アンサトウ)抱き合ふ虫の骸や冬の薔薇(さくら悠日)そりかへる睫毛にふはり初雪す(佐々木一栗)遊具から遊具へ子等の小六月(稲葉 京閑)行く年や我が心臓に聴診器(安部 呑歩)...
2025.11.30 05:05令和7年11月 月例インターネット句会 Vol.165木暮陶句郎 選◎特選 11句秋惜む心のままに執る絵筆(清水 檀)すれ違ふ風の空耳枯野道(アンサトウ)白鳥の心を閉づるやうな羽(鈴木由里子)冬の朝二度寝の底の光かな(佐藤 聡)冬隣伸ばせば触るる手のありて(中島 圭子)立冬や水面をおほふさざれなみ(堤 かがり)冷まじや頭部画像に深き闇(小川 りつ)飛びたてる鴉の羽音今朝の冬(堤 かがり)月冴...
2025.10.31 07:29令和7年10月 月例インターネット句会 Vol.164木暮陶句郎 選◎特選 10句二級酒は地べたに置かれ芋煮会(木村 佑)十日町泊まり一人の夜長かな(竹俣 修)引き潮に子亀仰向け天高し(太田 直史)秋祭り今も簞笥に豆絞り(堤 かがり)愚痴ひとつ沈めてゆきぬ濁り酒(杉山 加織)薑やどうでも好いと云ふ返事(鈴木由里子)青蜜柑剥く青春の香り飛ぶ(吉田 春代)貝割菜明日を光として生きて(鈴木由里子)...
2025.09.29 15:00令和7年9月 月例インターネット句会 Vol.163木暮陶句郎 選◎特選 10句ロボットに掃除任せる残暑かな(中島 圭子)大花野風のうしろの風の音(星野 裕子)爽やかに銀輪の子の会釈かな(中島 圭子)案山子立つこんなに狭き田を見張り(高橋 菜活)霧雨や静寂深まる別荘地(小暮 蓮生)パレットに固まる絵の具秋の声(吉田 春代)次々と名月磨き絹の雲(星野 裕子)空蟬よ高さを競はなくてよし(高橋 ...
2025.08.30 23:00令和7年8月 月例インターネット句会 Vol.162木暮陶句郎 選◎特選 10句地球儀の赤き日本や敗戦日(星野 裕子)風のいろ雲のかたちも秋はじめ(吉田 春代)少年の走る肩先炎天下(中島 圭子)満潮の海ごと西瓜割りにけり(佐々木一栗)盆東風や眼鏡に息を吹きかけて(小須賀正幸)書き出しの同じ言葉となる酷暑(稲葉 京閑) 踊唄やぐらの爺の得意顔(竹俣 修)獣らも誰を待ち侘びましら酒(小須賀正幸...
2025.05.31 13:19令和7年5月 月例インターネット句会 Vol.159木暮陶句郎 選◎特選 10句青葉潮捨てたる夢を打ち返す(渡辺 真澄)歩荷来てきしむ木道著莪の花(太田 直史)やみくもに走る青春青嵐(アンサトウ)風光る再出発は何度でも(アンサトウ)襟ぐりの広きTジャツ夏はじめ(清水 檀)つばくらめこの繁華街よほど好き(佐々木一栗)母の日の母になりきれざる若さ(稲葉 京閑)ハンカチが泪ふきたくないと言ふ(星...
2025.04.30 07:19令和7年4月 月例インターネット句会 Vol.158木暮陶句郎 選◎特選 10句きつねうどん食みて神宮花盛り(中島 圭子)花冷や細き持ち手のティーカップ(木村 佑)次の世もここで逢ひたし花吹雪(杉山 加織)満開の桜に溶けてゆく孤独(星野 裕子)花浄土孔雀は羽を広げきる(星野 裕子)春めくやシャンプー台で聞く音も(高橋 菜活)どこにでも花びらついてくるひと日(堤 かがり)赴任地に行きつけので...
2025.04.01 13:32令和7年3月 月例インターネット句会 Vol.157木暮陶句郎 選◎特選 10句子どもらの付ける足あと残る雪(竹俣 修)蒲公英や走ればはずむランドセル(星野 裕子)春の月クロコダイルの革磨き(呑歩)無の境地なかなかなれず涅槃東風(清水 檀)白足してパレットの春完成す(杉山 加織)キャラメルのじわじわ甘く花だより(吉田 春代)卒業の今日とあしたの境界線(杉山 加織)春の星もう子供ではない瞳(...
2025.02.28 13:00令和7年2月 月例インターネット句会 Vol.156木暮陶句郎 選◎特選 10句風はいま光の軽さ花ミモザ(木村 佑)薄氷の水となるとき声放つ(星野 裕子)春昼の日差し飲みこむ宝飾店(吉田 春代)エプロンの似合ふ漢や春淡し(清水 檀)冴返る耳朶に重たきイヤリング(杉山 加織)投句箱気になりながら梅見せり(小暮 蓮生)春愁は空いた予定を埋めにくる(高橋 菜活)剪定の切口といふ未来かな(杉山 加...
2025.01.31 13:04令和7年1月 月例インターネット句会 Vol.155木暮陶句郎 選◎特選 10句せち料理子を待つ心味付けに(渡辺 真澄)初御空祈れば叶ひさうな夢(堤 かがり)マスクして母の後ろに隠れる子(佐々木一栗)幸せの形まんまる浮寝鳥(木村 佑)年の瀬や喫水深き貨物船(太田 直史)マフラーをぐるぐる巻きて友を待つ(木下美樹枝)緑青の風鐸冬の日が止まる(稲葉 京閑)むらさきに滲む山の端雪催(杉山 加織)...