令和8年2月 月例インターネット句会 Vol.168
木暮陶句郎 選
◎特選 10句
よれよれのマスク取り出す新幹線(鷹見沢 幸)
若鮎の漣となりのぼりゆく(佐々木一栗)
これよりは経過観察てふ余寒(高橋 菜活)
ぼろぼろの影引き摺りて恋の猫(杉山 加織)
本とカレーの学生街を木の芽風(太田 直史)
二重跳び三重跳びや風光る(佐々木一栗)
若駒の駆けては風を喜ばす(木村 佑)
梅七分甘くて苦いチョコレート(鈴木由里子)
寒波来ぬ欠航知らす掲示板(永 豪敏)
春炬燵カサブランカの香に睡魔(小川 りつ)
○入選 38句
蛇口より水のつぼみや浅き春(星野 裕子)
風邪気味の師のジェスチャーや初句会(中島 圭子)
麦を踏む登呂の遺跡に炭化米(太田 直史)
春一番ビニル袋はビルを越え(堤 かがり)
空つぽの隙間時間の長閑さよ(秋元 さよ)
シリウスの銀の孤高を誰ぞ知る(安部 呑歩)
雪解雫きのふのことが嘘のやう(高橋 菜活)
葫の匂ひの満ちて夜食会(永 豪敏)
左義長の威勢の炎風の渦(稲葉 京閑)
立春大吉米一袋を引きずりて(小川 りつ)
水底の蜷の線描抽象画(太田 直史)
蕗の薹摘めば香りの移りけり(秋元 さよ)
初蝶の大和言葉のやうにゆく(木村 佑)
朝の雉ひと声あげて去りにけり(永 豪敏)
しばらくは半野良であり恋の猫(稲葉 京閑)
日向ぼこ足踏み外す雲の上(下境 洋子)
山の雪ささやくやうに解け初める(星野 裕子)
冬の雨音無き音の胸に滲む(清水 檀)
立春やセスナ大きく旋回す(堤 かがり)
眼の手術終えて窓辺のヒヤシンス(秋元 さよ)
ルノアールの幼子の笑み春浅し(星野 裕子)
風船のはちきれんほど愛注入(佐々木一栗)
坪庭に梅満開の香をとどめ(堤 かがり)
処置室のステンドグラスあたたかし(鷹見沢 幸)
咲く色はきつとくれなゐ牡丹の芽(アンサトウ)
春雪の雲踏むやうな心地かな(杉山 加織)
霜柱またまた交代する主治医(稲葉 京閑)
混ざり合う水仙の香と潮の香と(吉田 春代)
春光や麒麟の舌の黒黒と(岩佐 晴子)
探梅の道や入試の時の道(星野 裕子)
寒明けの朝日眩しき化粧台(中島 圭子)
桃色の園帽きつく卒園す(鈴木由里子)
うっすらとひと夜の夢や春の雪(清水 檀)
陽炎に今見た三尊仄と見ゆ(太田 直史)
残雪の光まとひし鳶めぐる(堤 かがり)
どたばたと手術同意書春動く(鷹見沢 幸)
踊り子号窓のあまねく春へ向く(木村 佑)
梅東風や壁に凭るる立て看板(杉山 加織)
互選
7点句
梅が香や風が運びて風が消す(小暮 蓮生)
踊り子号窓のあまねく春へ向く(木村 佑)
6点句
春泥を噛みて零してゆく四駆(木暮陶句郎)
5点句
初蝶の大和言葉のやうにゆく(木村 佑)
3点句
バレンタイン好きと言ふ手話教はりぬ(吉田 春代)
税務署の日の丸揺れて春立てり(吉田 春代)
春めくやこんな近くに赤城山(さくら悠日)
春一番ビニル袋はビルを越え(堤 かがり)
節分や払へぬ鬼の多きこと(鷹見沢 幸)
薄氷にある空色と水色と(木暮陶句郎)
これよりは経過観察てふ余寒(高橋 菜活)
触れて良きものに虚ろのさくら貝(木村 佑)
若駒の駆けては風を喜ばす(木村 佑)
2点句
しばらくは半野良であり恋の猫(稲葉 京閑)
タックルをものともせずにラガーマン(高橋ちとせ)
ぽこぽこと地の中も春土竜塚(岩佐 晴子)
春光や麒麟の舌の黒黒と(岩佐 晴子)
蛇口より水のつぼみや浅き春(星野 裕子)
梅七分甘くて苦いチョコレート(鈴木由里子)
桃色の園帽きつく卒園す(鈴木由里子)
降り注ぐひかりやはらか春に入る(さくら悠日)
本とカレーの学生街を木の芽風(太田 直史)
二重跳び三重跳びや風光る(佐々木一栗)
よれよれのマスク取り出す新幹線(鷹見沢 幸)
大事な事手書きで残し月おぼろ(秋元 さよ)
下萌やちょうちょ結びの靴の紐(アンサトウ)
バレンタインデー開けてはならぬ玉手箱(アンサトウ)
書架の間に洩れ来る光春きざす(高橋 菜活)
ぼろぼろの影引き摺りて恋の猫(杉山 加織)
1点句
氷川丸冬青空に日章旗(竹俣 修)
マイナスの生活強ひる雪女郎(竹俣 修)
嬰児を抱へる兄や日脚伸ぶ(竹俣 修)
早春の淡き光を深呼吸(永 豪敏)
電飾と言うメドウサに大冬木(稲葉 京閑)
左義長の威勢の炎風の渦(稲葉 京閑)
二ン月の風まだ固き峡の村(星野 裕子)
山の雪ささやくやうに解け初める(星野 裕子)
春なかば故郷の水は旨しかな(小須賀正幸)
春の昼百均のセルフレジのピッ(小須賀正幸)
洋館は螺旋階段雪の精(中島 圭子)
寒明けの朝日眩しき化粧台(中島 圭子)
立春やまだまだ恋し陽の温み(清水 檀)
うっすらとひと夜の夢や春の雪(清水 檀)
きのふより濃くなる影や春立ちぬ(さくら悠日)
水底の蜷の線描抽象画(太田 直史)
小熊めく公園の子や春の雪(佐々木一栗)
立春やセスナ大きく旋回す(堤 かがり)
坪庭に梅満開の香をとどめ(堤 かがり)
処置室のステンドグラスあたたかし(鷹見沢 幸)
眼の手術終えて窓辺のヒヤシンス(秋元 さよ)
遠き日や父に戯れつく仔猫いて(秋元 さよ)
雪吊の縄に旭の滑りくる(木暮陶句郎)
咲く色はきつとくれなゐ牡丹の芽(アンサトウ)
やはらかな陽に誘はれて春の海(高橋 菜活)
淡雪の光に生れて消えゆけり(杉山 加織)
互選結果
◎小暮蓮生 選
(16) 春めくやこんな近くに赤城山
(52) これよりは経過観察てふ余寒
(59) 税務署の日の丸揺れて春立てり
(122) うっすらとひと夜の夢や春の雪
(129) 遠き日や父に戯れつく仔猫いて
◎岩佐晴子 選
(52) これよりは経過観察てふ余寒
(53) 初蝶の大和言葉のやうにゆく
(72) 二重跳び三重跳びや風光る
(95) 立春やまだまだ恋し陽の温み
(97) 降り注ぐひかりやはらか春に入る
◎鈴木由里子 選
(33) タックルをものともせずにラガーマン
(59) 税務署の日の丸揺れて春立てり
(72) 二重跳び三重跳びや風光る
(116) 春光や麒麟の舌の黒黒と
(134) 踊り子号窓のあまねく春へ向く
◎小川りつ 選
(9) 蛇口より水のつぼみや浅き春
(47) 節分や払へぬ鬼の多きこと
(73) 立春やセスナ大きく旋回す
(101) 処置室のステンドグラスあたたかし
(116) 春光や麒麟の舌の黒黒と
◎星野裕子 選
(22) 薄氷にある空色と水色と
(53) 初蝶の大和言葉のやうにゆく
(84) 早春の淡き光を深呼吸
(97) 降り注ぐひかりやはらか春に入る
(121) 梅が香や風が運びて風が消す
◎鷹見沢幸 選
(19) 春一番ビニル袋はビルを越え
(53) 初蝶の大和言葉のやうにゆく
(102) 大事な事手書きで残し月おぼろ
(104) 咲く色はきつとくれなゐ牡丹の芽
(121) 梅が香や風が運びて風が消す
◎佐々木一栗 選
(5) バレンタイン好きと言ふ手話教はりぬ
(80) 若駒の駆けては風を喜ばす
(103) 春泥を噛みて零してゆく四駆
(120) 桃色の園帽きつく卒園す
(134) 踊り子号窓のあまねく春へ向く
◎中島圭子 選
(26) 触れて良きものに虚ろのさくら貝
(53) 初蝶の大和言葉のやうにゆく
(75) 眼の手術終えて窓辺のヒヤシンス
(103) 春泥を噛みて零してゆく四駆
(134) 踊り子号窓のあまねく春へ向く
◎さくら悠日 選
(49) 雪吊の縄に旭の滑りくる
(54) ぼろぼろの影引き摺りて恋の猫
(80) 若駒の駆けては風を喜ばす
(121) 梅が香や風が運びて風が消す
(133) やはらかな陽に誘はれて春の海
◎木村佑 選
(9) 蛇口より水のつぼみや浅き春
(19) 春一番ビニル袋はビルを越え
(20) よれよれのマスク取り出す新幹線
(54) ぼろぼろの影引き摺りて恋の猫
(103) 春泥を噛みて零してゆく四駆
◎高橋菜活 選
(58) しばらくは半野良であり恋の猫
(70) きのふより濃くなる影や春立ちぬ
(89) ぽこぽこと地の中も春土竜塚
(103) 春泥を噛みて零してゆく四駆
(134) 踊り子号窓のあまねく春へ向く
◎堤かがり 選
(5) バレンタイン好きと言ふ手話教はりぬ
(47) 節分や払へぬ鬼の多きこと
(103) 春泥を噛みて零してゆく四駆
(131) バレンタインデー開けてはならぬ玉手箱
(134) 踊り子号窓のあまねく春へ向く
◎永豪敏 選
(22) 薄氷にある空色と水色と
(36) 二ン月の風まだ固き峡の村
(44) 水底の蜷の線描抽象画
(63) 山の雪ささやくやうに解け初める
(79) 書架の間に洩れ来る光春きざす
◎下境洋子 選
(18) 小熊めく公園の子や春の雪
(23) 下萌やちょうちょ結びの靴の紐
(82) 嬰児を抱へる兄や日脚伸ぶ
(89) ぽこぽこと地の中も春土竜塚
(102) 大事な事手書きで残し月おぼろ
◎吉田春代 選
(16) 春めくやこんな近くに赤城山
(23) 下萌やちょうちょ結びの靴の紐
(80) 若駒の駆けては風を喜ばす
(91) 春の昼百均のセルフレジのピッ
(93) 梅七分甘くて苦いチョコレート
◎清水檀 選
(22) 薄氷にある空色と水色と
(26) 触れて良きものに虚ろのさくら貝
(81) 淡雪の光に生れて消えゆけり
(119) 寒明けの朝日眩しき化粧台
(121) 梅が香や風が運びて風が消す
◎アンサトウ 選
(1) 氷川丸冬青空に日章旗
(4) 電飾と言うメドウサに大冬木
(26) 触れて良きものに虚ろのさくら貝
(53) 初蝶の大和言葉のやうにゆく
(121) 梅が香や風が運びて風が消す
◎佐藤聡 選
(5) バレンタイン好きと言ふ手話教はりぬ
(33) タックルをものともせずにラガーマン
(47) 節分や払へぬ鬼の多きこと
(93) 梅七分甘くて苦いチョコレート
(131) バレンタインデー開けてはならぬ玉手箱
◎小須賀正幸 選
(16) 春めくやこんな近くに赤城山
(19) 春一番ビニル袋はビルを越え
(55) マイナスの生活強ひる雪女郎
(58) しばらくは半野良であり恋の猫
(71) 本とカレーの学生街を木の芽風
◎秋元さよ 選
(31) 左義長の威勢の炎風の渦
(59) 税務署の日の丸揺れて春立てり
(65) 洋館は螺旋階段雪の精
(71) 本とカレーの学生街を木の芽風
(79) 書架の間に洩れ来る光春きざす
◎高橋ちとせ 選
(64) 春なかば故郷の水は旨しかな
(100) 坪庭に梅満開の香をとどめ
(120) 桃色の園帽きつく卒園す
(121) 梅が香や風が運びて風が消す
(134) 踊り子号窓のあまねく春へ向く
◎杉山加織 選
(20) よれよれのマスク取り出す新幹線
(52) これよりは経過観察てふ余寒
(103) 春泥を噛みて零してゆく四駆
(121) 梅が香や風が運びて風が消す
(134) 踊り子号窓のあまねく春へ向く
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