令和8年1月 月例インターネット句会 Vol.167

木暮陶句郎 選

◎特選 10句

羊水の記憶を辿る初湯かな(岩佐 晴子)

弾初のウクレレは海ひきよせて(佐々木一栗)

心まだついてゆけずに雪しんしん(高橋 菜活)

金色の草と太陽春近し(鈴木由里子)

枯芝を踏めば大地の匂ひかな(アンサトウ)

大寒ややくざ映画の東映館(太田 直史)

欠点を認め合ひつつ日向ぼこ(中島 圭子)

迂回路の東海道や暮早し(竹俣 修)

初電車音ひとすじに街を抜け(佐藤 聡)

手は抜かず力を抜いて春を待つ(木村 佑)


○入選 34句

繭玉の影にほのかな色を見る(星野 裕子)

節料理我が家の味といふ旨煮(稲葉 京閑)

冬の陽や背を丸めたる路地の猫(佐藤 聡)

注連飾生家に人の住まねども(中島 圭子)

寒復習ひびく二の糸三の糸(吉田 春代)

粉雪や石段登りきつたれば(高橋 菜活)

冬ざれの胸へまつすぐ刺さる詩(木村 佑)

寒風に大樹の影のさざめけり(アンサトウ)

初買の何度も入る試着室(さくら悠日)

大喜利や腹の底より初笑(佐藤 聡)

竜の玉朝日に濡れて弾みをり(清水 檀)

来し方はぱらぱら漫画木の葉髪(太田 直史)

とくとくと脈打ちながら初日の出(岩佐 晴子)

暖房のお新香ほのと匂いだす(堤 かがり)

カーソルの矢印定め事務始(杉山 加織)

穴窯の炎の神へ鏡餅(竹俣 修)

初夢の映し出されしスクリーン(さくら悠日)

こころもち正す姿勢や雪浅間(清水 檀)

寒晴の榛名群峰見はるかす(小川 りつ)

雪を待つ振り子時計の波動より(鈴木由里子)

狗日には友の川柳添削す(小須賀正幸)

子や孫の帰り四日の家広し(さくら悠日)

宿の灯の消えて氷柱の育ちたり(小川 りつ)

雨の夜ボージョレヌーヴォー冬浅し(吉田 春代)

初みくじ末吉をまた引きよせて(高橋 菜活)

臘梅を生けたる影の華やげり(杉山 加織)

初夢のシナリオ書いて枕元(さくら悠日)

名ばかりの初雪溶けてゆく速さ(稲葉 京閑)

破魔弓の鈴得意気に児の戻る(清水 檀)

凍てる夜やワインで流す固きパン(佐々木一栗)

平凡な人生で良い枇杷の花(岩佐 晴子)

初夢や何か叫んでゐたと言う(堤 かがり)


互選

6点句

霜柱大地に還る水のこゑ(星野 裕子)


5点句

穴窯の炎の神へ鏡餅(竹俣 修)


4点句

老いたるを真ん中にして初写真(稲葉 京閑)

欠点を認め合ひつつ日向ぼこ(中島 圭子)

羊水の記憶を辿る初湯かな(岩佐 晴子)


3点句

初買の何度も入る試着室(さくら悠日)

初夢に父母を残して目覚めけり(星野 裕子)

福寿草ひよこのやうな温みあり(星野 裕子)

名ばかりの初雪溶けてゆく速さ(稲葉 京閑)

弾初のウクレレは海ひきよせて(佐々木一栗)

枯芝を踏めば大地の匂ひかな(アンサトウ)

ボール追ふ児らはひかりや日脚伸ぶ(木暮陶句郎)


2点句

寝正月昭和演歌と燗冷まし(竹俣 修)

初夢のシナリオ書いて枕元(さくら悠日)

繭玉の影にほのかな色を見る(星野 裕子)

節料理家族の揃ふ朝遅し(下境 洋子)

初詣神まで遠き人の海(佐藤 聡)

水仙を活けて背筋を伸ばしをり(清水 檀)

除夜の鐘過去と未来を繋ぎけり(小暮 蓮生)

来し方はぱらぱら漫画木の葉髪(太田 直史)

元旦に生まれし風の景色かな(佐々木一栗)

凍てる夜やワインで流す固きパン(佐々木一栗)

注連飾生家に人の住まねども(中島 圭子)

裏白や沓脱ぎ石の縞模様(小川 りつ)

宿の灯の消えて氷柱の育ちたり(小川 りつ)

寒復習ひびく二の糸三の糸(吉田 春代)

手袋の中に針金めく十指(高橋 菜活)

とくとくと脈打ちながら初日の出(岩佐 晴子)

冬ざれの胸へまつすぐ刺さる詩(木村 佑)

人生を見下ろしてゐる絵双六(木暮陶句郎)

後れ毛をきつめに仕舞ひ初仕事(杉山 加織)

カーソルの矢印定め事務始(杉山 加織)


1点句

冠雪の谷川岳と青き空(高橋ちとせ)

草石蚕や値を下げひっそり巻いてをり(小須賀正幸)

初夢の続き人差し指をぽち(さくら悠日)

子や孫の帰り四日の家広し(さくら悠日)

浴室の鏡の曇り去年今年(星野 裕子)

めでたけれ犬同伴の年賀客(稲葉 京閑)

助走なり雲間を光り初日の出(下境 洋子)

小噺の落ちにほころぶ初笑(佐藤 聡)

初電車音ひとすじに街を抜け(佐藤 聡)

初暦いつもの場所にいつもの絵(清水 檀)

竜の玉朝日に濡れて弾みをり(清水 檀)

初日の出俳句日暦めくりけり(安部 呑歩)

大寒ややくざ映画の東映館(太田 直史)

雪遊び長靴のなかあそぶ足(佐々木一栗)

集まりて仄かに優し黄水仙(中島 圭子)

日溜まりにしばし留まる冬の蝶(吉田 春代)

幸せの二重なる顎初鏡(岩佐 晴子)

金色の草と太陽春近し(鈴木由里子)

まづ風を招きて仕事始かな(木村 佑)

凍蝶の翔ばざる翅の震へをり(木村 佑)

手は抜かず力を抜いて春を待つ(木村 佑)

寒風に大樹の影のさざめけり(アンサトウ)

日だまりてふ特等席や冬深し(アンサトウ)

しろがねの太陽乗せて厚氷(木暮陶句郎)

なまはげの大きな足がづかづかと(木暮陶句郎)

松過のびよんと伸びるピザチーズ(杉山 加織)


互選結果

◎小須賀正幸 選

(26) 寝正月昭和演歌と燗冷まし

(35) 竜の玉朝日に濡れて弾みをり

(58) 節料理家族の揃ふ朝遅し

(77) 冠雪の谷川岳と青き空

(114) 凍てる夜やワインで流す固きパン


◎竹俣修 選

(25) 後れ毛をきつめに仕舞ひ初仕事

(29) 初買の何度も入る試着室

(39) 弾初のウクレレは海ひきよせて

(89) 雪遊び長靴のなかあそぶ足

(124) なまはげの大きな足がづかづかと


◎小川りつ 選

(10) 初暦いつもの場所にいつもの絵

(19) 羊水の記憶を辿る初湯かな

(31) 初夢に父母を残して目覚めけり

(51) 穴窯の炎の神へ鏡餅

(61) 除夜の鐘過去と未来を繋ぎけり


◎岩佐晴子 選

(47) 枯芝を踏めば大地の匂ひかな

(51) 穴窯の炎の神へ鏡餅

(57) 老いたるを真ん中にして初写真

(58) 節料理家族の揃ふ朝遅し

(107) 名ばかりの初雪溶けてゆく速さ


◎小暮蓮生 選

(22) 寒風に大樹の影のさざめけり

(39) 弾初のウクレレは海ひきよせて

(47) 枯芝を踏めば大地の匂ひかな

(81) 霜柱大地に還る水のこゑ

(104) 初夢のシナリオ書いて枕元


◎稲葉京閑 選

(15) 注連飾生家に人の住まねども

(31) 初夢に父母を残して目覚めけり

(50) カーソルの矢印定め事務始

(56) 浴室の鏡の曇り去年今年

(81) 霜柱大地に還る水のこゑ


◎吉田春代 選

(6) 繭玉の影にほのかな色を見る

(8) 助走なり雲間を光り初日の出

(51) 穴窯の炎の神へ鏡餅

(81) 霜柱大地に還る水のこゑ

(107) 名ばかりの初雪溶けてゆく速さ


◎中島圭子 選

(17) 寒復習ひびく二の糸三の糸

(49) 人生を見下ろしてゐる絵双六

(81) 霜柱大地に還る水のこゑ

(91) 宿の灯の消えて氷柱の育ちたり

(106) 福寿草ひよこのやうな温みあり


◎星野裕子 選

(24) ボール追ふ児らはひかりや日脚伸ぶ

(45) 金色の草と太陽春近し

(96) 凍蝶の翔ばざる翅の震へをり

(109) 初電車音ひとすじに街を抜け

(118) 手袋の中に針金めく十指


◎下境洋子 選

(14) 元旦に生まれし風の景色かな

(17) 寒復習ひびく二の糸三の糸

(61) 除夜の鐘過去と未来を繋ぎけり

(84) 初詣神まで遠き人の海

(94) 幸せの二重なる顎初鏡


◎佐藤聡 選

(4) 初夢の続き人差し指をぽち

(15) 注連飾生家に人の住まねども

(26) 寝正月昭和演歌と燗冷まし

(49) 人生を見下ろしてゐる絵双六

(57) 老いたるを真ん中にして初写真


◎太田直史 選

(6) 繭玉の影にほのかな色を見る

(16) 裏白や沓脱ぎ石の縞模様

(28) 草石蚕や値を下げひっそり巻いてをり

(51) 穴窯の炎の神へ鏡餅

(104) 初夢のシナリオ書いて枕元


◎清水檀 選

(14) 元旦に生まれし風の景色かな

(24) ボール追ふ児らはひかりや日脚伸ぶ

(37) 初日の出俳句日暦めくりけり

(81) 霜柱大地に還る水のこゑ

(84) 初詣神まで遠き人の海


◎さくら悠日 選

(19) 羊水の記憶を辿る初湯かな

(44) とくとくと脈打ちながら初日の出

(46) まづ風を招きて仕事始かな

(81) 霜柱大地に還る水のこゑ

(115) 集まりて仄かに優し黄水仙


◎アンサトウ 選

(19) 羊水の記憶を辿る初湯かな

(21) 冬ざれの胸へまつすぐ刺さる詩

(32) めでたけれ犬同伴の年賀客

(38) 来し方はぱらぱら漫画木の葉髪

(107) 名ばかりの初雪溶けてゆく速さ


◎佐々木一栗 選

(24) ボール追ふ児らはひかりや日脚伸ぶ

(25) 後れ毛をきつめに仕舞ひ初仕事

(72) 日だまりてふ特等席や冬深し

(106) 福寿草ひよこのやうな温みあり

(125) 松過のびよんと伸びるピザチーズ


◎鈴木由里子 選

(44) とくとくと脈打ちながら初日の出

(50) カーソルの矢印定め事務始

(57) 老いたるを真ん中にして初写真

(63) 大寒ややくざ映画の東映館

(99) しろがねの太陽乗せて厚氷


◎木村佑 選

(29) 初買の何度も入る試着室

(39) 弾初のウクレレは海ひきよせて

(65) 欠点を認め合ひつつ日向ぼこ

(106) 福寿草ひよこのやうな温みあり

(114) 凍てる夜やワインで流す固きパン


◎永豪敏 選

(16) 裏白や沓脱ぎ石の縞模様

(42) 日溜まりにしばし留まる冬の蝶

(51) 穴窯の炎の神へ鏡餅

(85) 水仙を活けて背筋を伸ばしをり

(91) 宿の灯の消えて氷柱の育ちたり


◎高橋ちとせ 選

(47) 枯芝を踏めば大地の匂ひかな

(59) 小噺の落ちにほころぶ初笑

(65) 欠点を認め合ひつつ日向ぼこ

(79) 子や孫の帰り四日の家広し

(85) 水仙を活けて背筋を伸ばしをり


◎高橋菜活 選

(21) 冬ざれの胸へまつすぐ刺さる詩

(31) 初夢に父母を残して目覚めけり

(57) 老いたるを真ん中にして初写真

(65) 欠点を認め合ひつつ日向ぼこ

(121) 手は抜かず力を抜いて春を待つ


◎杉山加織 選

(19) 羊水の記憶を辿る初湯かな

(29) 初買の何度も入る試着室

(38) 来し方はぱらぱら漫画木の葉髪

(65) 欠点を認め合ひつつ日向ぼこ

(118) 手袋の中に針金めく十指

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