令和2年7月 月例インターネット句会 Vol.101

木暮陶句郎 選

◎特選 7句

かきまわす不確かな恋ソーダ水(星野 裕子)

ウイルスも近寄りがたし白日傘(里村 閑)

すきとほりゆく月光の蓮かな(ななさと紅緒)

黒揚羽銀の矢放つキューピッド(安部じゅん)

大夕焼堰を越えたる水の音(里村 閑)

走馬灯夜風のしみてきたりけり(ななさと紅緒)

かき分けて七夕竹を選びをり(髙橋千登世)


〇入選 36句

華やかに行き交う金魚透けて街(堤 かがり)

透明にぶなの葉そよぐ夏料理(安部じゅん)

硝子器のスティックサラダ夏料理(須藤恵美子)

夕端居母の野良着の膝抜けて(鈴木由里子)

唐辛子刻みて入るる一夜漬け(竹俣 修)

ゲン担ぎ今日はお古のサングラス(森田 遊馬)

墨彩の滲み深まる梅雨の朝(清水 檀)

新たなる世の幕開けの夏のマスク(小暮 肇) 

とぼとぼと片陰の無き正午かな(岩佐 晴子)

清流や森の女神と夕涼み(安部じゅん)

弛み行く壁のポスター梅雨湿り(須藤恵美子)

緑陰に吸ひ込まれゆく白帽子(中村 東子)

白はちすもとの濁りにかへりけり(里村 閑)

ひまわりや激辛カレーの昼ご飯(佐々木一栗)

手招きし自慢したくて文字摺草(鬼形 瑞枝)

草矢吹く届かぬ距離の人に吹く(ななさと紅緒)

白木槿ひねもす雨の降りにけり(小暮 肇)

言の葉の揺るる戸惑ひ風知草(堤 かがり)

白玉の湯上げ待つ間の長きこと(中村 東子)

ビーグルがサングラス皆振りかへる(佐々木一栗)

思ひ出を辿るアルバムさくらんぼ(鈴木由里子)

太陽に似せて向日葵豆画伯(清水 檀)

梅雨晴間あれもこれもと思えども(小暮 肇)

紫蘇もみし母の額に光るもの(髙橋千登世)

試着する刻の華やぎサンドレス(須藤恵美子)

物干しの陰に日なたに鳳仙花(中村 東子)

波の上に風のさざなみ明易し(里村 閑)

涼風はブンブンバイクも連れて来る(佐々木一栗)

洗ひたての犬と転がる青芝生(ななさと紅緒)

沈黙の刻さわさわと扇風機(稲葉 京閑)

空といふ高さ一気に大瀑布(星野 裕子)

大西日刻む厨の連子窓(岩佐 晴子)

華やかに行き交う金魚透けて街(堤 かがり)

ふぞろひの白玉なれどきらめける(堤 かがり)

川縁を風の押しゆく草いきれ(須藤恵美子)

虹の橋今駆け抜けた関越道(佐々木一栗)

ロボットに人間の声耳涼し(杉山 加織)


互選

8票

かきまわす不確かな恋ソーダ水 (星野 裕子)


7票

草矢吹く届かぬ距離の人に吹く(ななさと紅緒)

水よりも水色なりし糸蜻蛉(木暮陶句郎)


6票

背泳ぎの空と対峙の孤独かな(堤 かがり)


4票

言ひかけて言へぬひとこと梅雨深し(木暮陶句郎)


3票

夏雲の天下取るぞと湧き上がる(星野 裕子)

亡き夫の居てこその日々夏の雲(鬼形 瑞枝)

言の葉の揺るる戸惑ひ風知草(堤 かがり)


2票

一口の身体を抜ける麦茶かな(松本由美子)

江ノ電の居眠り男サングラス(竹俣 修)

墨彩の滲み深まる梅雨の朝(清水 檀)

齢など有つて無きもの時鳥(星野 裕子)

水鉄砲明るき悪を潜ませし(堤 かがり)

硝子器のスティックサラダ夏料理(須藤恵美子)

弛み行く壁のポスター梅雨湿り(須藤恵美子)

クレーン車吊し上げたる夏の雲(須藤恵美子)

大夕焼堰を越えたる水の音(里村 閑)

洗ひたての犬と転がる青芝生(ななさと紅緒)

夕端居母の野良着の膝抜けて(鈴木由里子)

おもちやにも飽き梅雨寒の猫となる(木暮陶句郎)


1票

凌霄や茜の空の色染めて(松本由美子)

唐辛子刻みて入るる一夜漬け(竹俣 修)

高尾山駆け冷や水のいつき飲み(竹俣 修)

サングラスかけて笑ひをこらへけり(森田 遊馬)

沈黙の刻さわさわと扇風機(稲葉 京閑)

向日葵の下向き加減を見上げたる(清水 檀)

五月雨や歯抜かれる日の足重し(小暮 肇)

新たなる世の幕開けの夏のマスク(小暮 肇)

白木槿ひねもす雨の降りにけり(小暮 肇)

梅雨晴間あれもこれもと思えども(小暮 肇)

デパートの広告で知る父の日よ(小暮 肇)

紫蘇もみし母の額に光るもの(髙橋千登世)

かき分けて七夕竹を選びをり(髙橋千登世)

空といふ高さ一気に大瀑布(星野 裕子)

ふぞろひの白玉なれどきらめける(堤 かがり)

清流や森の女神と夕涼み(安部じゅん)

試着する刻の華やぎサンドレス(須藤恵美子)

緑陰に吸ひ込まれゆく白帽子(中村 東子)

物干しの陰に日なたに鳳仙花(中村 東子)

超音波吐き飛び去りぬ天牛(中村 東子)

波の上に風のさざなみ明易し(里村 閑)

ひまわりや激辛カレーの昼ご飯(佐々木一栗)

虹の橋今駆け抜けた関越道(佐々木一栗)

句座恋ひて雨ののうぜんかづらかな(木暮陶句郎)

猫の目の爛々として五月闇(木暮陶句郎)

掃除機の回転不足梅雨じめり(杉山 加織)

梅雨寒の猫の眼差し張り付きぬ(杉山 加織)

ロボットに人間の声耳涼し(杉山 加織)

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