令和8年9月 月例インターネット句会 Vol.175
木暮陶句郎 選
◎特選 10句
天高しスカイツリーに心柱(原田 孔席)
虫の闇電車のとびら開くたび(星野 裕子)
集ひ来て木犀の香を分かち合ふ(杉山 加織)
監督のノック激しき野分まえ(佐々木一栗)
プレートを食み出すチキン山の秋(鈴木由里子)
虫の声聞き分けられぬもどかしさ(清水 檀)
夜食とる今やれることやりきつて(高橋 菜活)
遺影にも流るる月日鳳仙花(原田 孔席)
秋めくや松の影濃き海岸線(吉田 春代)
花籠を編み新涼を活けにけり(太田 直史)
○入選 27句
新秋の上梓の句集師の面輪(中島 圭子)
ビストロの手書きメニューや秋の風(吉田 春代)
何もかも逆さまとなり秋の水(高橋 菜活)
爽籟や襞を持たざる雲白し(木村 佑)
確か今勉強始めた子が夜食(松山 麻樹)
トラクター二百十日の始動音(中島 圭子)
秋天や雲さまざまに造形美(清水 檀)
霧抜けて石段街の青信号(小川 りつ)
爪を切る音の軽やか今朝の秋(さくら悠日)
頑張れと亡き夫の声竹の春(岩佐 晴子)
鳥たちも塒へ釣瓶落しかな(高橋 菜活)
膚より耳の寂しや宵の秋(木村 佑)
水澄むや岩の間に入る魚の影(堤 かがり)
霧を追ひ行く手は無音無彩色(アンサトウ)
会話ふと止み木犀のはるかより(杉山 加織)
蛇穴に里の景色をさはがせて(原田 孔席)
長月や日めくり軽く千切れをり(小暮 蓮生)
稔り田を通り過ぎ行く地域バス(秋元 さよ)
秋灯のまはりに雨の募りけり(木村 佑)
落鮎の利根の瀬音に逆らはず(杉山 加織)
貴船菊風の軌跡を追ひかけて(中島 圭子)
霧襖吟行バスの破りけり(小暮 蓮生)
ひたむきに暮らす毎日法師蝉(さくら悠日)
「窯変」てふ句集味わふ長き夜(アンサトウ)
ピアニスト少し傾く秋思かな(鈴木由里子)
星月夜置けばカランとなるグラス(佐々木一栗)
秋茄子とミニマリストの取り合わせ(小須賀正幸)
互選
6点句
順番のあるかもしれぬ木の実落つ(堤 かがり)
5点句
稲雀散れば天地の匂ひ立つ(小須賀正幸)
星月夜十勝野をゆく無蓋貨車(木暮陶句郎)
4点句
珈琲に浮かばせ今宵は月を飲む(松山 麻樹)
ビストロの手書きメニューや秋の風(吉田 春代)
秒針の静寂を刻むそぞろ寒(小暮 蓮生)
ひたむきに暮らす毎日法師蝉(さくら悠日)
反抗期の唇にぶだうのやはらかし(木村 佑)
星月夜置けばカランとなるグラス(佐々木一栗)
3点句
虫の闇電車のとびら開くたび(星野 裕子)
すり棒の短くなりしとろろ汁(小暮 蓮生)
露けしや畔に動かぬ耕運機(堤 かがり)
トラクター二百十日の始動音(中島 圭子)
口笛や花野の風を音に変へ(稲葉 京閑)
酩酊の君満月を泳ぎ切る(鈴木由里子)
落鮎の利根の瀬音に逆らはず(杉山 加織)
遺影にも流るる月日鳳仙花(原田 孔席)
白百合や曲がつたままの母の指(吉田 春代)
2点句
天高しスカイツリーに心柱(原田 孔席)
新米のメロディー愉し炊飯器(下境 洋子)
分身の術を尽くして赤蜻蛉(佐々木一栗)
何もかも逆さまとなり秋の水(高橋 菜活)
刻といふ壷あふれ出て天の川(星野 裕子)
爪を切る音の軽やか今朝の秋(さくら悠日)
頑張れと亡き夫の声竹の春(岩佐 晴子)
水澄むや岩の間に入る魚の影(堤 かがり)
虫の声終はりの見えぬテレワーク(鷹見沢 幸)
会話ふと止み木犀のはるかより(杉山 加織)
秋出水人の力の虚しかり(岩佐 晴子)
引つ越しの別れの空の秋茜(安部 呑歩)
夜食とる今やれることやりきつて(高橋 菜活)
しなやかにしのぐ強さよゑのこ草(堤 かがり)
部屋の灯の溢るるあたり虫時雨(星野 裕子)
花籠を編み新涼を活けにけり(太田 直史)
竜胆のうすむらさきの吐息かな(星野 裕子)
秋祭軒の夜風に笛太鼓(高橋 菜活)
長編の薄くなりたる夜長かな(木村 佑)
ピアス垂る小さき耳朶薄紅葉(杉山 加織)
1点句
曾祖母の話引き継ぎ震災忌(岩佐 晴子)
秋麗や山は彦乃のやさしき瞳(鷹見沢 幸)
平積みの本を抱へて秋の夜(鈴木由里子)
確か今勉強始めた子が夜食(松山 麻樹)
監督のノック激しき野分まへ(佐々木一栗)
雨止んでより新涼の段葛(木暮陶句郎)
万物の色重ね濃ゆくなる九月(松山 麻樹)
ひと日終ゆ湯音重ねて虫の闇(星野 裕子)
黒塀に点る鬼灯宿の暮(小川 りつ)
長月や日めくり軽く千切れをり(小暮 蓮生)
銀河ゆく鉄路の始発どこならむ(佐々木一栗)
秋灯のまはりに雨の募りけり(木村 佑)
バスまるごと溶けゆくやうな霧の濃さ(鷹見沢 幸)
貴船菊風の軌跡を追ひかけて(中島 圭子)
秋めくや松の影濃き海岸線(吉田 春代)
秋の蝶早くお帰り雨催ひ(清水 檀)
霧襖吟行バスの破りけり(小暮 蓮生)
落とし水米価は誰が決めしもの(安部 呑歩)
つゆけしや戸口で気付く忘れ物(堤 かがり)
ピアニスト少し傾く秋思かな(鈴木由里子)
秋蝶の影が影呼ぶ高さかな(杉山 加織)
王様の顔でとどまれ鬼やんま(安部 吞歩)
人が来て松虫草の華やげる(木暮陶句郎)
互選結果
◎松山麻樹 選
(39) 秒針の静寂を刻むそぞろ寒
(44) 頑張れと亡き夫の声竹の春
(51) 虫の声終はりの見えぬテレワーク
(102) 反抗期の唇にぶだうのやはらかし
(130) 順番のあるかもしれぬ木の実落つ
◎小暮蓮生 選
(6) 新米のメロディー愉し炊飯器
(22) 露けしや畔に動かぬ耕運機
(31) 刻といふ壷あふれ出て天の川
(72) 引つ越しの別れの空の秋茜
(74) 夜食とる今やれることやりきつて
◎小川りつ 選
(2) 天高しスカイツリーに心柱
(9) ビストロの手書きメニューや秋の風
(68) 銀河ゆく鉄路の始発どこならむ
(83) 遺影にも流るる月日鳳仙花
(122) 星月夜置けばカランとなるグラス
◎岩佐晴子 選
(12) すり棒の短くなりしとろろ汁
(35) 口笛や花野の風を音に変え
(51) 虫の声終はりの見えぬテレワーク
(58) ひと日終ゆ湯音重ねて虫の闇
(130) 順番のあるかもしれぬ木の実落つ
◎星野裕子 選
(1) 珈琲に浮かばせ今宵は月を飲む
(39) 秒針の静寂を刻むそぞろ寒
(55) 万物の色重ね濃ゆくなる九月
(79) 酩酊の君満月を泳ぎ切る
(84) 貴船菊風の軌跡を追ひかけて
◎佐々木一栗 選
(12) すり棒の短くなりしとろろ汁
(22) 露けしや畔に動かぬ耕運機
(70) 稲雀散れば天地の匂ひ立つ
(75) 秋灯のまはりに雨の募りけり
(93) 霧襖吟行バスの破りけり
◎中島圭子 選
(9) ビストロの手書きメニューや秋の風
(12) すり棒の短くなりしとろろ汁
(31) 刻といふ壷あふれ出て天の川
(53) 会話ふと止み木犀のはるかより
(70) 稲雀散れば天地の匂ひ立つ
◎吉田春代 選
(42) 爪を切る音の軽やか今朝の秋
(66) 長月や日めくり軽く千切れをり
(71) 秋出水人の力の虚しかり
(76) しなやかにしのぐ強さよゑのこ草
(129) 長編の薄くなりたる夜長かな
◎稲葉京閑 選
(1) 珈琲に浮かばせ今宵は月を飲む
(2) 天高しスカイツリーに心柱
(74) 夜食とる今やれることやりきつて
(83) 遺影にも流るる月日鳳仙花
(108) 星月夜十勝野をゆく無蓋貨車
◎原田孔席 選
(9) ビストロの手書きメニューや秋の風
(70) 稲雀散れば天地の匂ひ立つ
(94) 花籠を編み新涼を活けにけり
(96) ひたむきに暮らす毎日法師蝉
(117) 白百合や曲がったままの母の指
◎竹俣修 選
(6) 新米のメロディー愉し炊飯器
(72) 引つ越しの別れの空の秋茜
(102) 反抗期の唇にぶだうのやはらかし
(122) 星月夜置けばカランとなるグラス
(134) ピアス垂る小さき耳朶薄紅葉
◎木村佑 選
(14) 分身の術を尽くして赤蜻蛉
(30) トラクター二百十日の始動音
(41) 監督のノック激しき野分まえ
(80) 落鮎の利根の瀬音に逆らはず
(85) 部屋の灯の溢るるあたり虫時雨
◎鈴木由里子 選
(9) ビストロの手書きメニューや秋の風
(28) 確か今勉強始めた子が夜食
(42) 爪を切る音の軽やか今朝の秋
(102) 反抗期の唇にぶだうのやはらかし
(117) 白百合や曲がったままの母の指
◎清水檀 選
(35) 口笛や花野の風を音に変え
(39) 秒針の静寂を刻むそぞろ寒
(53) 会話ふと止み木犀のはるかより
(96) ひたむきに暮らす毎日法師蝉
(112) 竜胆のうすむらさきの吐息かな
◎下境洋子 選
(1) 珈琲に浮かばせ今宵は月を飲む
(91) 秋の蝶早くお帰り雨催い
(99) 落とし水米価は誰が決めしもの
(126) 王様の顔でとどまれ鬼やんま
(130) 順番のあるかもしれぬ木の実落つ
◎堤かがり 選
(4) 虫の闇電車のとびら開くたび
(17) 曾祖母の話引き継ぎ震災忌
(80) 落鮎の利根の瀬音に逆らはず
(83) 遺影にも流るる月日鳳仙花
(122) 星月夜置けばカランとなるグラス
◎秋元さよ 選
(25) 平積みの本を抱へて秋の夜
(30) トラクター二百十日の始動音
(79) 酩酊の君満月を泳ぎ切る
(128) 秋祭軒の夜風に笛太鼓
(134) ピアス垂る小さき耳朶薄紅葉
◎太田直史 選
(4) 虫の闇電車のとびら開くたび
(35) 口笛や花野の風を音に変え
(65) 黒塀に点る鬼灯宿の暮
(85) 部屋の灯の溢るるあたり虫時雨
(117) 白百合や曲がったままの母の指
◎アンサトウ 選
(39) 秒針の静寂を刻むそぞろ寒
(79) 酩酊の君満月を泳ぎ切る
(106) ピアニスト少し傾く秋思かな
(107) 秋蝶の影が影呼ぶ高さかな
(122) 星月夜置けばカランとなるグラス
◎小須賀正幸 選
(1) 珈琲に浮かばせ今宵は月を飲む
(4) 虫の闇電車のとびら開くたび
(49) 水澄むや岩の間に入る魚の影
(78) バスまるごと溶けゆくやうな霧の濃さ
(112) 竜胆のうすむらさきの吐息かな
◎さくら悠日 選
(49) 水澄むや岩の間に入る魚の影
(54) 雨止んでより新涼の段葛
(70) 稲雀散れば天地の匂ひ立つ
(76) しなやかにしのぐ強さよゑのこ草
(94) 花籠を編み新涼を活けにけり
◎高橋ちとせ 選
(44) 頑張れと亡き夫の声竹の春
(71) 秋出水人の力の虚しかり
(90) 秋めくや松の影濃き海岸線
(108) 星月夜十勝野をゆく無蓋貨車
(129) 長編の薄くなりたる夜長かな
◎安部呑歩 選
(24) 秋麗や山は彦乃のやさしき瞳
(103) つゆけしや戸口で気付く忘れ物
(108) 星月夜十勝野をゆく無蓋貨車
(128) 秋祭軒の夜風に笛太鼓
(130) 順番のあるかもしれぬ木の実落つ
◎高橋菜活 選
(14) 分身の術を尽くして赤蜻蛉
(70) 稲雀散れば天地の匂ひ立つ
(96) ひたむきに暮らす毎日法師蝉
(108) 星月夜十勝野をゆく無蓋貨車
(130) 順番のあるかもしれぬ木の実落つ
◎鷹見沢幸 選
(20) 何もかも逆さまとなり秋の水
(22) 露けしや畔に動かぬ耕運機
(30) トラクター二百十日の始動音
(80) 落鮎の利根の瀬音に逆らはず
(130) 順番のあるかもしれぬ木の実落つ
◎杉山加織 選
(20) 何もかも逆さまとなり秋の水
(96) ひたむきに暮らす毎日法師蝉
(102) 反抗期の唇にぶだうのやはらかし
(108) 星月夜十勝野をゆく無蓋貨車
(135) 人が来て松虫草の華やげる
0コメント