令和8年8月 月例インターネット句会 Vol.174
木暮陶句郎 選
◎特選 10句
鳳仙花姉の仕草も妣に似て(下境 洋子)
パパとママちがふこといふ西瓜割り(さくら悠日)
ラムネ飲む遊び心をころがして(堤 かがり)
稻つるびフランス菓子を頬張りて(小須賀正幸)
ミシン目のごとき国境終戦日(佐々木一栗)
翼めく文字や初秋のエアメール(杉山 加織)
散水のホースのたうつ原爆忌(星野 裕子)
また一歩踏み出せぬまま夏終はる(下境 洋子)
晩年ややりかけばかり草の花(太田 直史)
ひと切れのカステラ八月十五日(アンサトウ)
○入選 25句
芭蕉葉の雨音響く寺の縁(竹俣 修)
手に熱きハンドル握る広島忌(星野 裕子)
秋晴や夫の歳月ある帽子(岩佐 晴子)
鍔広き帽子買ひ足し秋暑し(秋元 さよ)
鉄臭き水道水の秋暑し(小須賀正幸)
金蛇の光引き摺る朝七時(佐々木一栗)
太陽の子になり駆くる夏休(杉山 加織)
熊よけのスプレー腰に墓洗ふ(原田 孔席)
心地良く空の動きて秋に入る(星野 裕子)
黒々と日射しの強き墓洗ふ(高橋 菜活)
おかへりの声ののびやか涼新た(杉山 加織)
明日君に逢ふときめきよ髪洗ふ(星野 裕子)
手水舎の水生温き残暑かな(中島 圭子)
案山子にも男らしさと女らしさ(安部 吞歩)
唐黍の朝の雫のつたふ髭(佐々木一栗)
どこまでも美しき青空原爆忌(さくら悠日)
不揃ひに切られて飛騨の新豆腐(木村 佑)
恋をする前に別れや熱帯魚(鷹見沢 幸)
とんばうの漂ふ中に墓洗ふ(原田 孔席)
晩夏光電波時計の目覚めたり(吉田 春代)
原爆忌産ぶ声あげし子の未来(さくら悠日)
頭角をあらはす漢秋高し(高橋 菜活)
毛の国は山の始まり星月夜(原田 孔席)
夜の秋北海道の地図開く(小暮 蓮生)
信濃路の鳶高く舞ふ今朝の秋(堤 かがり)
誠実な人の心よ梨齧る(鈴木由里子)
山肌に触るる雲影涼新た(木村 佑)
互選
5点句
ラムネ飲む遊び心をころがして(堤 かがり)
ミシン目のごとき国境終戦日(佐々木一栗)
パパとママちがふこといふ西瓜割り(さくら悠日)
生身魂すこし震へしアイライン(木村 佑)
翼めく文字や初秋のエアメール(杉山 加織)
4点句
盆の月門に清めの塩ひとつ(佐藤 聡)
若き日々閉じ込めゐたる香水瓶(堺 美典)
汗だくのジーパン足で脱ぎ捨てし(堤 かがり)
ひと切れのカステラ八月十五日(アンサトウ)
3点句
手に熱きハンドル握る広島忌(星野 裕子)
明日君に逢うときめきよ髪洗ふ(星野 裕子)
台風をただやり過ごす家居かな(岩佐 晴子)
渾身のバツクホームや秋入日(太田 直史)
かなかなや精霊たちの子守歌(アンサトウ)
鉄臭き水道水の秋暑し(小須賀正幸)
不揃ひに切られて飛騨の新豆腐(木村 佑)
おかへりの声ののびやか涼新た(杉山 加織)
2点句
森に入る木の根の道や晩夏光(高橋ちとせ)
とんばうの漂ふ中に墓洗ふ(原田 孔席)
心地良く空の動きて秋に入る(星野 裕子)
朝日浴ぶ露草の藍極まれり(星野 裕子)
暑き日の鏡に映る文机(中島 圭子)
鳳仙花姉の仕草も妣に似て(下境 洋子)
指先に胡弓の調べ風の盆(下境 洋子)
案山子にも男らしさと女らしさ(安部 呑歩)
はしやぐ声遠くに聞きて盆の月(堤 かがり)
八木節に興じ三晩の踊かな(アンサトウ)
頭角をあらはす漢秋高し(高橋 菜活)
夢二恋ふあきつも湖も湖風も(木暮陶句郎)
太陽の子になり駆くる夏休(杉山 加織)
星の夜の銀の翳りに注ぐワイン(杉山 加織)
1点句
芭蕉葉の雨音響く寺の縁(竹俣 修)
緑陰を選びて駆ける白き影(竹俣 修)
夏椿今日は落つとも明日咲けり(高橋ちとせ)
熊よけのスプレー腰に墓洗ふ(原田 孔席)
茄子胡瓜程よくひねて精霊馬(原田 孔席)
毛の国は山の始まり星月夜(原田 孔席)
散水のホースのたうつ原爆忌(星野 裕子)
向日葵とアイコンタクト昼下がり(吉田 春代)
秋晴や夫の歳月ある帽子(岩佐 晴子)
日照雨きて遠近人の散りし街(堺 美典)
遊園地の混む八月十五日(小暮 蓮生)
中腹へ先づは一匙かき氷(小暮 蓮生)
風の盆踊りの中へ帰する人(下境 洋子)
また一歩踏み出せぬまま夏終はる(下境 洋子)
新盆の墓石に兄の名あたらしく(清水 檀)
なゐの夏手術続けし肝つ玉(安部 呑歩)
穫りたての西瓜の並ぶ土間の熱(秋元 さよ)
秋茗荷水に浮かべてほのかな香(秋元 さよ)
水鉄砲ときに本気になる事も(堤 かがり)
信濃路の鳶高く舞ふ今朝の秋(堤 かがり)
息詰めて面の目を彫る夜半の秋(太田 直史)
大西日東京駅へ突き刺せり(小川 りつ)
稻つるびフランス菓子を頬張りて(小須賀正幸)
唐黍の朝の雫のつたふ髭(佐々木一栗)
どこまでも美しき青空原爆忌(さくら悠日)
原爆忌産ぶ声あげし子の未来(さくら悠日)
盆過ぎて身軽に過ぐる日常へ(高橋 菜活)
啄木鳥のどこもかしこも普請中(高橋 菜活)
白球の打線崩れてゆく晩夏(鈴木由里子)
小鳥来る想定内の幸福論(鈴木由里子)
山肌に触るる雲影涼新た(木村 佑)
恋をする前に別れや熱帯魚(鷹見沢 幸)
夏帯の緩み始むる夜のライブ(鷹見沢 幸)
夜の秋銀のコップに注ぐ水(木暮陶句郎)
秋澄むや湖底に風の吹く如く(木暮陶句郎)
逃げ足の一糸乱れぬ大百足(木暮陶句郎)
ペンに情乗せれば滲む文月かな(木暮陶句郎)
互選結果
◎佐藤聡 選
(40) なゐの夏手術続けし肝つ玉
(51) 生身魂すこし震へしアイライン
(57) 夏椿今日は落つとも明日咲けり
(59) 明日君に逢ふときめきよ髪洗ふ
(89) 台風をただやり過ごす家居かな
◎小暮蓮生 選
(7) 暑き日の鏡に映る文机
(38) 指先に胡弓の調べ風の盆
(83) 緑陰を選びて駆ける白き影
(96) はしやぐ声遠くに聞きて盆の月
(102) 原爆忌産ぶ声あげし子の未来
◎小川りつ 選
(28) 盆の月門に清めの塩ひとつ
(54) おかえりの声ののびやか涼新た
(78) 不揃ひに切られて飛騨の新豆腐
(101) ミシン目のごとき国境終戦日
(123) 信濃路の鳶高く舞ふ今朝の秋
◎堺美典 選
(5) 手に熱きハンドル握る広島忌
(19) 鉄臭き水道水の秋暑し
(42) 汗だくのジーパン足で脱ぎ捨てし
(51) 生身魂すこし震へしアイライン
(101) ミシン目のごとき国境終戦日
◎木村佑 選
(53) 夜の秋銀のコップに注ぐ水
(69) ラムネ飲む遊び心をころがして
(107) 逃げ足の一糸乱れぬ大百足
(108) 翼めく文字や初秋のエアメール
(126) ひと切れのカステラ八月十五日
◎吉田春代 選
(32) 心地良く空の動きて秋に入る
(72) 八木節に興じ三晩の踊かな
(84) 森に入る木の根の道や晩夏光
(86) 朝日浴ぶ露草の藍極まれり
(95) 秋茗荷水に浮かべてほのかな香
◎星野裕子 選
(9) 若き日々閉じ込めゐたる香水瓶
(27) 太陽の子になり駆くる夏休
(69) ラムネ飲む遊び心をころがして
(108) 翼めく文字や初秋のエアメール
(135) 星の夜の銀の翳りに注ぐワイン
◎竹俣修 選
(8) 秋晴れや夫の歳月ある帽子
(10) 遊園地の混む八月十五日
(27) 太陽の子になり駆くる夏休
(65) 風の盆踊りの中へ帰する人
(96) はしやぐ声遠くに聞きて盆の月
◎小須賀正幸 選
(7) 暑き日の鏡に映る文机
(22) 盆過ぎて身軽に過ぐる日常へ
(79) 恋をする前に別れや熱帯魚
(89) 台風をただやり過ごす家居かな
(126) ひと切れのカステラ八月十五日
◎中島圭子 選
(18) かなかなや精霊たちの子守歌
(21) パパとママちがふこといふ西瓜割り
(42) 汗だくのジーパン足で脱ぎ捨てし
(54) おかえりの声ののびやか涼新た
(68) 穫りたての西瓜の並ぶ土間の熱
◎清水檀 選
(5) 手に熱きハンドル握る広島忌
(18) かなかなや精霊たちの子守歌
(50) 白球の打線崩れてゆく晩夏
(69) ラムネ飲む遊び心をころがして
(108) 翼めく文字や初秋のエアメール
◎原田孔席 選
(11) 鳳仙花姉の仕草も妣に似て
(15) 水鉄砲ときに本気になる事も
(28) 盆の月門に清めの塩ひとつ
(89) 台風をただやり過ごす家居かな
(100) 稻つるびフランス菓子を頬張りて
◎下境洋子 選
(16) 渾身のバツクホームや秋入日
(18) かなかなや精霊たちの子守歌
(39) 新盆の墓石に兄の名あたらしく
(76) 啄木鳥のどこもかしこも普請中
(126) ひと切れのカステラ八月十五日
◎アンサトウ 選
(26) 夢二恋ふあきつも湖も湖風も
(33) 向日葵とアイコンタクト昼下がり
(51) 生身魂すこし震へしアイライン
(58) 茄子胡瓜程よくひねて精霊馬
(108) 翼めく文字や初秋のエアメール
◎太田直史 選
(42) 汗だくのジーパン足で脱ぎ捨てし
(67) 案山子にも男らしさと女らしさ
(74) 唐黍の朝の雫のつたふ髭
(84) 森に入る木の根の道や晩夏光
(108) 翼めく文字や初秋のエアメール
◎さくら悠日 選
(9) 若き日々閉じ込めゐたる香水瓶
(32) 心地良く空の動きて秋に入る
(59) 明日君に逢ふときめきよ髪洗ふ
(103) 頭角をあらはす漢秋高し
(125) 大西日東京駅へ突き刺せり
◎岩佐晴子 選
(9) 若き日々閉じ込めゐたる香水瓶
(11) 鳳仙花姉の仕草も妣に似て
(21) パパとママちがふこといふ西瓜割り
(31) 熊よけのスプレー腰に墓洗ふ
(85) とんぼうの漂ふ中に墓洗ふ
◎秋元さよ 選
(16) 渾身のバツクホームや秋入日
(21) パパとママちがふこといふ西瓜割り
(28) 盆の月門に清めの塩ひとつ
(112) 毛の国は山の始まり星月夜
(132) 山肌に触るる雲影涼新た
◎高橋菜活 選
(21) パパとママちがふこといふ西瓜割り
(54) おかえりの声ののびやか涼新た
(64) 中腹へ先づは一匙かき氷
(72) 八木節に興じ三晩の踊かな
(119) また一歩踏み出せぬまま夏終はる
◎佐々木一栗 選
(9) 若き日々閉じ込めゐたる香水瓶
(69) ラムネ飲む遊び心をころがして
(106) 夏帯の緩み始むる夜のライブ
(134) ペンに情乗せれば滲む文月かな
(135) 星の夜の銀の翳りに注ぐワイン
◎高橋ちとせ 選
(2) 芭蕉葉の雨音響く寺の縁
(38) 指先に胡弓の調べ風の盆
(75) どこまでも美しき青空原爆忌
(86) 朝日浴ぶ露草の藍極まれり
(90) 日照雨きて遠近人の散りし街
◎堤かがり 選
(19) 鉄臭き水道水の秋暑し
(28) 盆の月門に清めの塩ひとつ
(51) 生身魂すこし震へしアイライン
(101) ミシン目のごとき国境終戦日
(113) 散水のホースのたうつ原爆忌
◎鈴木由里子 選
(69) ラムネ飲む遊び心をころがして
(70) 息詰めて面の目を彫る夜半の秋
(78) 不揃ひに切られて飛騨の新豆腐
(101) ミシン目のごとき国境終戦日
(103) 頭角をあらはす漢秋高し
◎鷹見沢幸 選
(16) 渾身のバツクホームや秋入日
(42) 汗だくのジーパン足で脱ぎ捨てし
(67) 案山子にも男らしさと女らしさ
(77) 小鳥来る想定内の幸福論
(101) ミシン目のごとき国境終戦日
◎安部吞歩 選
(16) 渾身のバツクホームや秋入日
(42) 汗だくのジーパン足で脱ぎ捨てし
(67) 案山子にも男らしさと女らしさ
(77) 小鳥来る想定内の幸福論
(101) ミシン目のごとき国境終戦日
◎杉山加織 選
(5) 手に熱きハンドル握る広島忌
(19) 鉄臭き水道水の秋暑し
(51) 生身魂すこし震へしアイライン
(78) 不揃ひに切られて飛騨の新豆腐
(126) ひと切れのカステラ八月十五日
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