松本余一 第一句集『言霊』(ふらんす堂)
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◆ひろそ火東京支部支部長として活躍中の松本余一 待望の第一句集
~こともなく生きて万朶の花のなか
季題に託した抒情に加え、余一さんの人生観が詠み込まれている。
序・木暮陶句郎
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松本 余一(まつもと よいち)
昭和14年生まれ 青山学院大学英米文学科卒
平成29年 「ひろそ火」入会 木暮陶句郎に師事
平成31年 第20回NHK全国俳句大会 入選
令和2年 第21回NHK全国俳句大会 秀作
第23回夢二俳句大賞 上毛新聞社賞
令和3年 第22回NHK全国俳句大会 入選
◆木暮陶句郎選 十二句
オリーブの島吹き抜けて風光る
俳句てふ妙薬のあり春の風邪
百色の色鉛筆や初夏の街
めまとひや一夜に落ちし城の址
多摩川を渡る夜汽車や月見草
目薬に光の混じる今朝の秋
人の世を離れて消ゆる遠花火
蜩や逢ひたき人の皆遠し
しみじみと十指の皺に秋の風
武蔵野の風となる身や薬喰
それからは杖つく冬に馴れてをり
水仙を活けて背筋を伸ばしけり
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序:木暮陶句郎
跋:杉山加織
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
200頁
2021/05/08刊行