平成30年4月 月例インターネット句会 Vol.74結果発表

木暮陶句郎 選

◎特選 7句

春の闇匂はせ少年帰りきぬ(里村 閑)

湘南の波もて遊ぶ春疾風(稲葉 京閑)

組まれたる脚の長さや風光る(里村 閑)

明日また遊ぶ指切り春夕焼(星野 裕子)

行春や記憶途切れし母と居て(安部じゅん) 

ふらここや背中に妣の手の記憶(岩佐 晴子)

春の雲ひとりの旅は家出めく(ななさと紅緒) 


〇入選 25句 

遅桜子は父に似て母に似て(鈴木由里子)

春暁や猫背となりて乗る始発(稲葉 京閑)

来し方のあれもこれもや月朧(岩佐 晴子)

旅立ちのハグもありけり遍路宿(鈴木由里子)

すぐ集ふ母と姉妹や桜餅(ななさと紅緒)

春の闇透かしてゆきぬギムレット(杉山 加織)

江ノ電の混む日曜の麗けし(稲葉 京閑)

しやぼん玉人は傷つき易きもの(中野 千秋)

春光やブナの素肌のときめいて(安部じゅん)

花こぶしさいごの花もとびたちぬ(里村 閑)

軒下に母子のけはひや乙鳥(石川 祐司)

新しい自分になれる四月かな(岩佐 晴子)

たんぽぽや歩きはじめの一歩二歩(ななさと紅緒)

小説の続きを思ふ春愁(中野 千秋)

人差し指だけで弾く曲夕永し(ななさと紅緒)

臈長けし女人のごとき夕桜(清水 檀)

枝垂れては良き風おこす朝桜(堤 かがり)

囀や人のまばらのテラスにも(杉山 加織)

蘖や根の生き続く大銀杏(稲葉 京閑)

何よりもやさしい黄色花菜畑(星野 裕子)

行春や記憶途切れし母と居て(安部じゅん)

真白なる雲の深さに蝌蚪の国(里村 閑)

天気予報どおりの晴れや花杏(鈴木由里子)

渓谷のしぶき激しき濃山吹(堤 かがり)

麗かや父のニットのピンク色(杉山 加織)


互選

6票

明日また遊ぶ指切り春夕焼(星野 裕子)


4票

春の闇匂はせ少年帰りきぬ(里村 閑)


3票

ささやきの聞こえる小径花あしび (清水 檀)

きのふなくけふなくあすとなく落花(星野 裕子)

しやぼん玉人は傷つき易きもの (中野 千秋)

遅桜子は父に似て母に似て(鈴木由里子)

乗り捨ての自転車ひとつ草朧(木暮陶句郎)

落つものに恋と眠りと花椿(木暮陶句郎)


2票

ユトリロの街角朧ひたひたと(星野 裕子)

何よりもやさしい黄色花菜畑(星野 裕子)

組まれたる脚の長さや風光る(里村 閑)

花こぶしさいごの花もとびたちぬ (里村 閑)

嫁ぐとは泥むことなり春の月 (鈴木由里子)

春燈のともれば闇の始まりぬ(堤 かがり)

たんぽぽや歩きはじめの一歩二歩(ななさと紅緒)

人差し指だけで弾く曲夕永し(ななさと紅緒)

春の雲ひとりの旅は家出めく(ななさと紅緒)

花冷の胸の奥には届かざる(杉山 加織)


1票

春暁や猫背となりて乗る始発(稲葉 京閑)

湘南の波もて遊ぶ春疾風(稲葉 京閑)

紅梅を見てより白梅より白し (清水 檀)

ひとひらを句帳に栞る花の苑(清水 檀)

風光るテニスコートに声高し(髙橋千登世)

豊潤な春よロイヤルミルクティ(中野 千秋)

行春や記憶途切れし母と居て(安部じゅん)

幾歳も座してしびれぬ雛かな(石川 祐司)

ふらここや背中に妣の手の記憶(岩佐 晴子)

旅立ちのハグもありけり遍路宿(鈴木由里子)

枝垂れては良き風おこす朝桜(堤 かがり)

すぐ集ふ母と姉妹や桜餅(ななさと紅緒)

茎立や美人ぞろひの三姉妹(ななさと紅緒)

春風やショートヘアーも似合ふ君(木暮陶句郎)

紫は目を洗ふ色諸葛菜(木暮陶句郎)

春の闇透かしてゆきぬギムレット(杉山 加織)

囀や人のまばらのテラスにも(杉山 加織)

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